「えちごトキめき鉄道」の旅を楽しむなら、昔ながらのボックス席の「国鉄形観光急行(455系・413系)」がおすすめです。
土日祝を中心に、観光急行や一部の普通列車として運行されています。
日本海ひすいライン(市振〜直江津):転換クロスシートorセミクロスシート
妙高はねうまライン(直江津〜妙高高原):オールロングシート
※国鉄型観光急行(455系 415系):ボックス席
観光急行及び一部の普通列車として運転


国鉄時代に製造されたレトロな電車に乗って、駅弁を食べて、車窓を眺めて……。ふと顔を上げると、日本海が広がっていました。
「国鉄形観光急行」とは
2021年から「えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン」で運行を開始した「観光急行」。土休日を中心に1日2往復する、(主にマニアから)大人気の観光列車です。



そもそも「急行」とは、まだ新幹線や特急があまり走っていなかった時代に、都市間・長距離輸送を担った列車のこと。乗車には急行料金が必要で、車内にはボックス席が並んでいます。
そんな何十年も昔の鉄道の旅が、現代に蘇ったのです。

急行4号「糸魚川▶︎直江津」乗車レポ
この日は大糸線経由で糸魚川までやってきました。在来線を乗り継いでの移動は、新幹線のできる前の北陸旅行を思い出します。


糸魚川は新潟県の西の端の街。日本海と北アルプスに挟まれたわずかな平地に市街地があります。新幹線も止まる立派な駅に、国鉄色を纏った古い電車がやってきました。
ノンストップ運転
最終の急行4号は、糸魚川から直江津までの運転です。所要時間はわずか28分で、ノンストップで全力疾走します。

1号〜3号までは海沿いでの徐行運転が行われますが、4号だけはそのまま通過します。往年の北陸特急を彷彿させる走りっぷりです。
天気はあいにくの雨。けれど、天気が悪いのも日本海らしいです。そもそもこの区間はトンネルが多く、それほど海は見られません。


そんな時は車内を楽しみましょう。車掌さんに切符の検札をしてもらったり、お賽銭したり、車内販売を物色してみたり…。あとは、国鉄車両のボックス席でくつろぐ。これだけでもう十分です。
鉄道の町 直江津

終点の直江津に到着しました。首都圏民にとっての北陸の玄関口として親しまれた場所です。
新潟県の鉄道の歴史はここから始まり、長年、北陸本線と信越本線の二大幹線が交わる鉄道の町として発展してきました。
現在は新幹線のルートからも外れてしまいましたが、それでも往年の特急街道の面影は今でも随所に感じられました。

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急行1号「直江津▶︎市振」乗車レポ



2度目の乗車では、直江津から市振までの全区間を往復します。国鉄車両に揺られ、ボックス席から日本海を眺めて、駅弁を食べる。昔、青春18切符で旅した記憶が蘇りました。

能生駅 運転停車
前回は28分で走り抜けましたが、急行1号は糸魚川まで51分もかかります。ここでの「急行」は “急いで行かない” の意味なのです。
時刻表上では糸魚川までノンストップですが、列車は能生駅に停車しました。



急行1号は、能生駅で15分ほど運転停車します。もちろん本当の意味の運転停車ではなく、ホームに降りて買い物をしたり、写真を撮ったりする観光タイムになっています。
そういえば昔の北陸本線でも、特急の通過待ちで10分以上停まることがありましたね。
駅弁さけめしと笹寿司



乗車前に直江津駅で駅弁「さけめし」を買ってましたが、能生駅ホーム上で売られてた「笹寿司」にも心惹かれ、ついつい購入してしまいました。せっかくの電車の旅。たくさん買って、いっぱい食べましょう。
ちなみに「さけめし」は、直江津駅前のホテルハイマートの販売する駅弁です。その歴史は古く、創業は明治34年!駅弁の大会でも優勝したことのある、名店です。
親不知を越える
糸魚川駅を発車すると、いよいよ北陸最大の難所「親不知」を越えます。



昔の旅人は、荒れる日本海と急峻な崖のわずかな隙間を歩いたわけですが、私にとっての「親不知」は、高速道路のダイナミックな高架橋の奥に見える日本海を、車窓から必死に眺めるところです。
新潟の果て 市振
直江津を出発しておよそ1時間半。終点の「市振駅」に到着しました。
新潟県最西端の駅で、えちごトキめき鉄道のテリトリーもここまで。この先は富山県です。



駅周辺には何もなく、駅舎内に小さな鉄道展示コーナーがあるのみです。ここまで乗ってきた乗客は、ほぼ全員折り返しの直江津行きに乗り込みました。私も、もう少し懐かしの鉄道の旅を楽しむことにしましょう。
乗車日 2022年5月 2023年11月
アクセス・運行日
アクセス:上越妙高駅・糸魚川駅(北陸新幹線)
運行日 :必ずこちらの公式サイトからご確認ください。
※主に土日祝に運転
