徳島市のアーケード商店街|東新町 籠屋町

商店街

徳島県徳島市の中心市街地にある、全蓋式アーケードの商店街を巡ります。

核施設の撤退や駅前流出による空洞化が叫ばれる一方で、近年は新たな開発も進められています。そんなシャッター商店街の今をお伝えします。

駅前商業地 VS 街なか商業地

高松方面への特急や大阪方面の高速バスなどが発着する「徳島駅」は、県内最大の交通ターミナル。また、駅ビル「クレメントプラザ」や複合商業ビル「アミコ徳島」が並ぶ、徳島随一の商業集積地 でもあります。

しかし、この駅前エリアが力を持ち始めたのは、実は1980年代以降のことでした。

1983年(昭和58年)に、アミコの核テナントとして開業した「そごう徳島店」は、市内の商業勢力を大きく塗り替えます。既存の百貨店や街なかの商店街にとっては、大きな打撃となりました。

しかし、その “そごう” も2020年に撤退してしまいます。かつて四国随一の商業都市と称された徳島も、明石海峡大橋の開通による買い物客の流出や郊外型ショッピングモールの台頭により、求心力を失いつつあるのです。

駅前通りのアーケード

徳島駅から眉山へと伸びる全長約400mの大通りは、駅と街なかを繋ぐメインストリートです。中央分離帯にヤシの木が植えられ、広い歩道には片側式アーケードが整備されています。

阿波踊りの時期はそれなりに賑わうものと思われますが、訪問時はだいぶ閑散とした印象でした。

徳島の名勝が描かれたステンドグラス。

新町橋を渡ると、左右に2つの全蓋式アーケード商店街が現れます。向かって右側の「西新町」と、左側の「東新町」です。

西新町商店街(現在は撤去)

まずは右手に広がる西新町(にししんまち)です。2022年の訪問時はまだアーケードが残っていましたが、老朽化と再開発のため2024年に撤去されました

1961年(昭和36年)にアーケードが設置されて以来、長年親しまれてきた風景は、今まさに今大きな変貌を遂げようとしています。

これらの建物は既に存在しない。

画像にある古い建物は全て取り壊され、現在は工事の真っ最中です。2027年にはマンション、広場、宿泊施設、商業施設を擁する新たなランドマークが誕生する予定です。

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東新町商店街

西新町の向かい側に位置するのが「東新町(ひがししんまち)商店街」です。讃岐街道の街道筋に沿って発展した ”徳島市の中心商店街” であり、1954年(昭和29年)に最初のアーケードが設置され、1999年(平成11年)には現在のアーケードに造り替えられました。

1970年代頃には1日4万人が訪れる賑わいを見せますが、その集客の柱となったのが「丸新百貨店」「ダイエー」の2つの商業施設と、「徳島東宝」「徳島東映」をはじめとする映画館でした。

商店街の入口には「阿波銀行本店」がありますが、ここが かつての「丸新百貨店」の跡地です

1934年(昭和9年)の開業以来、徳島を代表するデパートとして親しまれてきた “丸新” でしたが、“そごう進出” による打撃を受けて、1995年(平成7年)に閉店します。跡地は阿波銀行が買い取り、2019年には現在のスタイリッシュな建物へ建て替えられました。

アニメ × 地域活性

2006年の「徳島東宝」閉店により、一時は中心市街地から姿を消した映画館でしたが、2012年の「ufotable CINEMA」オープンにより復活します。

きっかけとなったのが、2009年から始まったアニメイベント「マチ★アソビ」。これを機にアニメ制作会社のufotableが映画館をつくり、駅前にあった「アニメイト」が移転してきたことで、東新町は “徳島のサブカルチャーの聖地” としての地位を確立したのです

コルネの泉広場

さらに進んで、商店街の分岐地点にある「コルネの泉広場」やってきました。

ドーム屋根の下にひろがる広場には、ちょうど12月ということもあり、クリスマスツリーが飾られています。閑散としつつも、明るく華やかな空間です。

この広場の脇には、かつて「ダイエー徳島店」がありました。1971年(昭和46年)の開店以来、圧倒的な集客力を誇った “商店街の核” でしたが、2005年に閉店します。これを機に 商店街の衰退が一気に進む こととなりました。

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籠屋町商店街

広場から南へ分岐するのは「籠屋町(かごやまち)商店街」です。1992年(平成4年)に設置された、高いドーム型のアーケードが特徴です。

かつてはダイエーに直結していたことから、閉店による打撃が最も大きかった商店街になります。現在、ダイエー跡地はマンションにななっています。

銀座商店街

2つのアーケード商店街に隣接し、三角形を描くように伸びるのが「銀座商店街」です。

こちらは1986年(昭和61年)にアーケードが撤去されて、石畳と街路樹のある美しいオープンモールになっています。東新町や籠屋町に比べて、飲食店が多いのが特徴です。

散策の締めくくりに、名物「徳島ラーメン」をいただきましょう。

通りにある「銀座一福 本店」は、豚バラ肉と生卵が載るスタイルの元祖と呼ばれる老舗店。商店街の栄枯盛衰をずっと見守ってきたお店でいただいた一杯は、冷えた体に深く染み渡りました。

訪問日 2022年12月

アクセス・宿泊

HP:東新町商店街(公式サイト)
   籠屋町商店街(公式X)
交通:徳島駅から徒歩8分

宿泊
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四国みぎした
徳島から室戸岬を経由して高知に至るルート。JR牟岐線、阿佐海岸鉄道、国道55号、土佐くろしお鉄道ごめんなはり線が結んでいる。
商店街
この記事を書いた人
Shizu

1997年生まれ。
旅行代理店に勤務する傍ら、
ブログ運営と国内旅行に力を注ぐ。

若者の視点から ”レトロ” を追求しており、各地を巡り紹介する。
ブログは中学生の頃から書き続けているが、文章力はなかなか上がらない。
埼玉で生まれ育ち、大学時代を群馬で過ごして、現在は東京に住む。

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