千葉駅前にそびえ立つ巨大百貨店「そごう千葉店」。
モノレールが頭上を行き交う「屋上4階」の広場と、現在は立ち入り禁止の「屋上11階」を紹介します。
そごう千葉店

そごうグループの旗艦店として、1993年に千葉駅西口にオープンした「そごう千葉店」。当初は4棟もの建物を擁しており、国内最大級の売り場面積を誇りました。
現在は本館のみの営業となっていますが、堂々とした佇まいは今も色褪せません。2017年には三越千葉店が撤退し、千葉市内唯一の百貨店となっています。
センシティ


かつての千葉駅は、東口は そごう(旧店舗)や三越などのある商業集積地だったのに対し、西口には何もありませんでした。しかし、1980年代に入ると大規模な再開発が行われ、1993年に「センシティ」が開業します。
その契機となったのが千葉都市モノレールの建設です。

センシティビルディング(そごう本館)
商業棟。そごう千葉店が入居する。
センシティビルディング(センシティタワー)
オフィス棟。高さ106mの超高層ビル
センシティパークプラザ
立体駐車場兼商業棟。現在はヨドバシカメラが入居する。
オフィス棟と商業棟からなる「センシティ」の誕生は、千葉駅の重心を大きく変えます。
1995年には「千葉都市モノレール1号線(千葉‐千葉みなと)」が、建物の上を貫くようにして開業しました。

屋上4階 千葉都市モノレールのひろば

地上3階。かなり高い位置にあるJR千葉駅の改札口ですが、モノレールはさらに上の地上4階にあります。
モノレールのコンコースを通り抜けると、こじんまりとした屋外空間にたどり着きました。このビルとモノレールに囲まれた狭い空間こそが、そごう千葉店の屋上4階なのです。
駅前歩行者広場と呼ぶべきか、あるいはデパート屋上広場と呼ぶべきか。
そこは、地上の喧騒から隔絶されたなんとも穏やかで不思議な空間が広がっていました。たまにやってくるモノレールも、静寂を守るかのように静かに滑らかに走ります。


そごう店舗はこの真下であり、真横でもあります。その横にはセンシティタワーもそびえ立っており、既に建物の上なのに、建物と建物に挟まれているような状態です。

それにしても、モノレールを降りてから一切地上を介することなくオフィスやデパートまで移動できるのは大変便利そうにも関わらず、人通りはまばらでした。
やはり、人類はまだまだ地上が好きなのでしょうか?
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屋上11階 ※閉鎖
それでは地上4階から「そごう千葉店」へ入店しましょう。
地上10階建てのそごう本館にも、もちろん屋上空間は存在します。ただし2025年現在は立入禁止となっています。
航空写真を見てみると、がらんとした屋上に小さな祠があるのがわかります。10階レストランフロアからは11階屋上へのエスカレーター(使用停止)もあることから、かつては屋上広場として解放されていたのでしょう。

バブルの豪華施設



改めて館内を見てみると、地上10階には滝が流れ、地上9階には房総の古い街並みが広がり、エスカレーターはずらりと6列も並んでいます。シースルーエレベーターもあり、なんともデラックスな商業施設です。

館内撮影禁止なのが惜しかったですが、バブル期の商業建築を堪能することができました。
ビルとモノレールの都市景観



地上へ戻ると、はるか上空から飛び出してくるモノレールの姿が見えました。
千葉駅を出発したモノレールは、ビルとビルの間をすり抜けながら、徐々に高度を下げていきます。モノレールと街並みがマッチした、まるで未来都市を連想させるスタイリッシュな都市景観です。
モノレールのターミナル駅

一方で、東口のモノレール駅舎には強い圧迫感を覚えました。地上4,5階相当に位置するモノレール駅舎が、JR千葉駅を完全に覆い隠して、線路上空から駅前広場までを埋め尽くしているのです。
モノレールや新交通システムの駅舎は、高架ゆえに大規模になりがちです。いかにして既存の駅を邪魔せずにデザインするか、その答えの1つが北九州モノレール小倉駅です。


巨大駅ビルの内側に、すっぽりと駅を収めてしまえばいいのです。

北九州モノレールを例に取ると、千葉モノレールもセンシティのビル内に駅を設けるべきだったという気もします。デパート屋上を走るモノレールも魅力的ですが、デパート内部を通り抜けるモノレールも、それはそれで見てみたかったものです。
訪問日 2025年2月2日
アクセス
所在地:千葉県千葉市中央区新町
最寄駅:千葉駅(JR,千葉都市モノレール,京成)直結
株式会社そごう・西武の運営するデパート。
営業情報は公式サイトをご確認ください。



