1965年(昭和40年)開業の老舗商業ビル。およそ60年にわたって多くの地元民から愛されてきましたが、2027年には営業を終える予定です。
まるで迷路のような館内。ひっそりと佇む屋上。そこにはかつて観覧車がありました。
屋上観覧車

ビルと駅はペデストリアンデッキで結ばれています。
2階から中へ入ると、さっそく入口横に観覧車の姿を見ることができました。

かつてフジサワ名店ビルに7年間だけ存在したという屋上観覧車。当時は高い建物がほとんどなく、さぞかし良い眺めだったのでしょう。

既に取り壊しから半世紀以上が経ち、知る人ぞ知る存在に転機が訪れたのが2015年。
ビル開業50周年を迎え、記念事業の一環として「観覧車の模型」が製作されたのです。手掛けたのは、世界的ジオラマ作家である荒木智氏。“幻の屋上観覧車” が、(小さくなって)再びフジサワ名店ビルのランドマークになりました。

フジサワ名店ビル

1965年(昭和40年)に竣工したフジサワ名店ビル。飲食店や食料品店、雑貨屋などさまざまなテナントが入った商業ビルです。
現在は、2階から上は「有隣堂」が占めています。本屋 ✕ レトロビル の組み合わせは、他の駅前ビルにはない文化的な趣を感じさせます。

古い建物ならではの “迷路のような構造” も、見どころの1つです。
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現在の屋上は?

最上階へやってくると、窓から屋上の様子を伺うことができました。

屋上はビアガーデン「29−GARDEN」の会場として活用されているみたいですが、最後に開かれたのは2019年。コロナ禍で開催できなくなり、そのままフェードアウトしてしまったのでしょう。現在は立入禁止になっています。

反対側を覗いてみると、大きな吹き抜けのような空間が見えます。実は、このビルには中庭があるのです。
中庭「ハゼの木 広場」

3つのレトロビルに取り囲まれた小さな広場。ここだけ時代に取り残されたかのような、前にも来たことがあるような、夢の中で見たような、どこか不思議な空間です。
・フジサワ名店ビル
・ダイヤモンドビル
・CD(プライム)ビル
フジサワ名店ビルには隣接して2つのビルが建っており、ほとんど一体化した造りになっています。しかし、この三棟はもうすぐ姿を消します。

建物の老朽化が進んでいることから、再開発される予定なのです。

2027年夏に営業を終えると、現在の建物は取り壊されます。一度しか訪れたことのない人間が言うのは身勝手なことですが、個性溢れるレトロビルが失われるのは、なんだかもったいなく感じられます。
訪問日 2025年5月
アクセス・宿泊
交通:藤沢駅南口すぐ
HP:フジサワ名店ビル

