SLばんえつ物語号| グリーン車で味わう伝統的な優等列車

伝統的な優等列車。

大正ロマンな雰囲気の客車列車。

そして何より、煙を吐く力強い蒸気機関車の姿は多くの人々を魅了します。

その一方で、展望車やビュッフェ、さらにはラウンジ付きのグリーン車を繋いだ7両編成の客車列車に乗れば、会津と越後までの古き良き鉄道の旅ができるのです。その移動体験は、まだ新幹線や電車特急が登場する前の、優等列車の旅を彷彿させるものでした。

津山線(岡山→津山) ボックス席の旅|キハ40
中国山地の山の中を走る「JR津山線」では、ボックス席のキハ40が活躍しています。JR津山線岡山駅と津山駅を結ぶ「JR津山線」。全長58.7㎞に及ぶこの路線は、かつては陰陽連絡を担うルートとして、数々の優等列車が運行されてきました。現在は地域...
北九州モノレール・モダニズム|北九州高速鉄道小倉線
1985年(昭和60年)に開業した「北九州モノレール」は、小倉から企救丘までの全13駅からなる路線。都心と郊外をつなぐ重要な交通インフラとして機能しています。北九州モノレールとは全国には、東京、多摩、千葉、舞浜、湘南、大阪、北九州、沖縄の8...
私鉄唯一の夜行列車|尾瀬夜行23:45
浅草駅から会津高原尾瀬口駅まで、175.3kmの距離をおよそ3時間かけて結ぶ夜行列車があります。金曜日(あるいは土曜日)の夜に都心を発って、翌朝早くから尾瀬登山やスキー・スノボが始められる、レジャーの強い味方です。東武鉄道の夜行列車「尾瀬夜...
寝台特急サンライズ出雲 シングルデラックス|唯一のA寝台
寝台特急サンライズエクスプレスには全部で118室×2編成の客室が用意されていますが、その頂点にあたるのが A寝台1人用個室「シングルデラックス」です。わずか6室×2編成の客室は、現在の鉄道の旅における “庶民の憧れの星” となっています。東...
会津地方の都市間連絡 快速あいづ|猪苗代・会津若松
磐越西線を走る「快速あいづ」は、郡山から会津若松までの都市間連絡を担う速達列車です。東北新幹線に接続して、会津地方の人々や観光客を運んでいます。快速あいづ1号 郡山→猪苗代東北新幹線「なすの」に乗って、福島県内のターミナルの1つである郡山駅...

一等車 二等車 展望車両

1999年よりJR東日本が運行する「SLばんえつ物語」

ボックス席の普通車

編成の大部分を占める普通車指定席。向かい合わせのボックス席がずらりと並ぶ、もっともスタンダードな客席です。

リニューアルを経て、大正ロマン感じる内装になった。

今ではボックス席=普通列車のイメージが強いですが、昔は、優等列車である急行にもよく見られました。ここにあるのは、普通列車のそれとは違う、長距離を旅するための座席なのです。

グリーン車と展望室

「これが戦前の優等列車の一等席か!」と思わず頷くほどの、優雅で気品ある空間。当列車の最上級客席です。

2013年より運行を開始した、SLでは唯一のグリーン車。
新津行きでは、SLの走りを間近に眺められる。

車両の一番端にある展望室は、かつて東海道・山陽本線で活躍した特別急行列車「つばめ」「はと」のものをイメージしたもの。現代的なガラス張りの空間とSLの姿が好対照です。

ここを利用できるのはグリーン車の乗客だけ。豪華な座席に、普通車の乗客と切り離された空間。これぞ、大正・昭和時代の優等列車「一等席」でしか味わうことのできない移動体験です。たぶん。

展望車両

編成中ほどの4号車は、1両丸々が展望車両になります。列車の中とは思えない、けれども、とても列車らしい景色と空間です。

運行初期の2000年から連結を始めた展望車。

かつて「寝台特急トワイライトエクスプレス」にあった展望サロンカーや、「映画ドラえもん銀河超特急」に登場した展望車を思い起こします。列車旅への憧れをそのまま具現化させたかのような、そんな場所です。

イッツ・ア・スモールワールドとドリームコア|怖さと多幸感の秘密
ディズニーランドのファンタジーランドにある「イッツ・ア・スモールワールド」。休憩場所と揶揄されることも多い、開業当初から存在する定番アトラクションの1つです。その内容は、子どもたちの平和な世界をボートで一周するという穏やかなものですが、なぜ...
スターツアーズ と パンギャラティックピザポート|1989年 宇宙の旅へ
1989年(平成元年)にオープンした「スター・ツアーズ」と「パン・ギャラクティック・ピザ・ポート」。そこはどこか平成レトロを感じる、未来宇宙空間でした。スター・ツアーズ東京ディズニーランドのトゥモローランドにある『スター・ツアーズ』は、映画...
宮脇書店総本店の屋上観覧車|ぶっくるりん(解体済)
香川県高松市にある宮脇書店総本店(カルチャースペース)。そこにはかつて、全国で唯一の「本屋さんの観覧車」がありました。臨海工業地帯に突如現れる 観覧車神戸から高松を結ぶジャンボフェリー。瀬戸内海の美しい島々を眺めながら、船はゆっくりと高松港...
マクドナルド の プレイプレイス(旧プレイランド)|ドリームコア
深夜のバイパス、いつもの あの場所郊外の幹線道路を走っていると、暗闇の向こうに「M」の文字が見えてきました。広い駐車場に車を止めて、明るい店内へ。昼間の喧騒が嘘のように静まり返ったフロアでは、数人の客がゆっくりと時間を消化しています。昨今の...
伊豆の私設テーマパーク「まぼろし博覧会」|白昼夢にドリームコアを見た
失われた場所・時代への強烈なあこがれを原動力に、実在しないはずの風景に実態を持たせた異空間。それがテーマパークであり、まぼろし博覧会です。まぼろし博覧会静岡県東部の伊豆半島。首都圏の膨大な人口を背景に、ファミリー向けのレジャー施設やから個性...

ここでちょっと本の紹介。
表紙をクリックすると、楽天市場に移ります。

気になる1冊は見つかりましたか?
selected by レイワレトロ書店

四半世紀にわたる運行

運行当初は、普通車(ボックス席)が7両連なるシンプルな編成でした。それが今では、展望車やグリーン車、さらには子供が遊べるスペースまで備えています。

1999年の運行開始から、まもなく四半世紀が経つ「SLばんえつ物語」。C57-180 の経歴から見れば短いですが、観光列車としてはかなりの長期運行です。

2014年から連結を開始したオコジョ展望車両

観光列車は、「乗ってみたい」と思わせる魅力があってこそ。そこで、元々普通車だった部分を改造して、展望室やグリーン車などを追加してきたのでした。

大正ロマンのレトロな雰囲気を演出している車内。しかし、水回りや乗降扉に目をやると、運行当初から変わらない「国鉄 12系客車」の姿を見ることができました。

折りたたみ式の扉

会津から越後へ、片道3時間以上の旅路

ここまで車内の様子をお伝えしてきましたが、優等列車は都市と都市を結んでこそ。ということで、この先は会津地方の中心都市から日本海側の鉄道の町までの旅路をご案内します。

ホームに到着すると、はるか先頭に煙が上るのが見えました。

会津盆地(会津若松・喜多方)

会津藩の城下町として栄え、今も多くの歴史的遺構や文化が残る会津若松。福島県内でも4番目に大きい都市です。

15時半に会津若松駅を出発すると、しばらく会津盆地の中を走り続けます。最初の停車駅は喜多方駅。蔵の街やラーメンで有名な、こちらも人気観光地です。

阿賀野川(野沢駅・津川駅)

盆地が終わると、いよいよ険しい山越えです。平地の僅かな山間部では、阿賀野川の流れに寄り沿うように走ります。川沿いにあるいくつもの集落を通りながら、日本海側を目指していきます。

途中の野沢駅と津川駅では10分以上の停車時間があります。

ホームでは、SLの撮影タイム!一方で、機関車では点検や石炭補給、給水が行われます。長距離運行を行う上で欠かせない時間でもあるのです。

越後平野(五泉・新津)

動き出しはゆっくりなSLですが、ひとたび走り出せば、それなりの速度で突き進みます。小さな駅を次々と通過していく様子は、優等列車ならではの爽快感です。

越後平野に入ると、とうとう阿賀野川ともお別れ。山も遠くに離れていきます。西日を浴びながら、日本一の米どころを突き進む蒸気機関車。旅もいよいよラストスパートです。

新潟都市圏に入ると、それ違う列車も増えてきました。18時半、新津駅に到着です。日本海縦貫線の一翼をなす、古くからの鉄道の街です。

時間をかけて長い距離を移動してきた達成感。これこそが優等列車の醍醐味なのかもしれません。

乗車日 2024年6月29日

アクセス

「SLばんえつ物語号」は、東日本旅客鉄道株式会社が運行する観光列車。
公式サイト(のってたのしい列車 SLばんえつ物語)はこちらから。

ふるさと納税

   ※楽天市場へ移動します。

会津の旅

私鉄唯一の夜行列車|尾瀬夜行23:45
浅草駅から会津高原尾瀬口駅まで、175.3kmの距離をおよそ3時間かけて結ぶ夜行列車があります。金曜日(あるいは土曜日)の夜に都心を発って、翌朝早くから尾瀬登山やスキー・スノボが始められる、レジャーの強い味方です。東武鉄道の夜行列車「尾瀬夜...
会津地方の都市間連絡 快速あいづ|猪苗代・会津若松
磐越西線を走る「快速あいづ」は、郡山から会津若松までの都市間連絡を担う速達列車です。東北新幹線に接続して、会津地方の人々や観光客を運んでいます。快速あいづ1号 郡山→猪苗代東北新幹線「なすの」に乗って、福島県内のターミナルの1つである郡山駅...
野岩鉄道のボックス席|6050系
野岩鉄道の「新藤原駅~会津高原尾瀬口駅(会津田島駅)」間では、すべての普通列車がボックス席 の6050系により運行されています。2つ扉の車内に、赤いモケットのボックス席がずらりと並ぶ様子は、ちょっと昔の近郊型電車の旅を追体験させてくれました...
猪苗代湖「はくちょう丸」|行楽地の観光遊覧船
湖の上を優雅に走る、一隻の白鳥。ここは福島県の「猪苗代湖」です。風光明媚な会津の湖の風景と、少しノスタルジックを感じる遊覧船に乗ってきました。はくちょう丸日本の湖では、白鳥の形をした遊覧船が多く見られます。風光明媚な水辺の風景をゆく優雅な姿...
SLばんえつ物語号| グリーン車で味わう伝統的な優等列車
伝統的な優等列車。大正ロマンな雰囲気の客車列車。そして何より、煙を吐く力強い蒸気機関車の姿は多くの人々を魅了します。その一方で、展望車やビュッフェ、さらにはラウンジ付きのグリーン車を繋いだ7両編成の客車列車に乗れば、会津と越後までの古き良き...

特別急行

JR九州の看板特急|787系
登場から30年以上が経過した現在も、JR九州の主要幹線を支え続ける「787系」。鹿児島本線を縦断する看板特急から、新幹線連絡特急、汎用特急、そして再び看板特急へと返り咲いた歴史と、車両の魅力に迫ります。看板特急「つばめ」デビュー1992年に...
西武新宿線の有料優等列車|特急レッドアロー小江戸
ごくごく平凡な通勤通学路線を、全車指定席の特急が駆け抜ける。ラッシュ時間帯の着席需要と、川越への観光アクセスというの2つの顔を持つ 特急レッドアロー「小江戸」号 です。乗ってみると、昼間の時間帯のガラガラっぷりに驚かされます。空気輸送とも揶...
三遠南信縦断特急|伊那路(いなじ)号
飯田駅と豊橋駅を1日2往復している特急 伊那路。ほとんど人が住んでいないような過疎地域を経由しながら、三遠南信エリアを縦断するように結びます。3両編成のローカル特急に乗って、およそ2時間半の旅の始まりです。三遠南信とは、南信州(長野県南部)...
本州横断「名古屋→富山」乗車レポ|特急ひだ
1日に4往復だけ、本州横断をする特急列車。名古屋から富山までの256.1kmを結びます。広大な濃尾平野を抜けて、飛騨の山岳地帯を延々と走り続け、目指すは北陸地方です。特急ひだ特急ひだは、中京圏と飛騨地方を結ぶ特急列車です。メインは名古屋−高...
タイトルとURLをコピーしました