途中下車とローカル列車旅 の聖地|JR飯田線

列車旅

ボックス席の各駅停車に揺られて、車窓からは美しい自然が広がる。誰もいない秘境駅もいいですが、昔ながらの商店街を散策したり、古いお寺を訪ねてみると、沿線の魅力にどっぷり浸かることができます。

途中下車をしながら目的地を目指す。ここは、ローカル列車旅の聖地です。

JR小海線 中込→小諸|佐久盆地の市街地区間
JR小海線といえば “日本一標高の高い鉄道路線” として知られていますが、今回乗車する中込駅から小諸駅までの区間は佐久盆地の中を走ります。沿線には市街地が広がり、朝夕には20~30分間隔で列車がやってくる生活路線です。中込駅旧中込町の市街地...
三遠南信縦断特急|伊那路(いなじ)号
飯田駅と豊橋駅を1日2往復している特急 伊那路。ほとんど人が住んでいないような過疎地域を経由しながら、三遠南信エリアを縦断するように結びます。3両編成のローカル特急に乗って、およそ2時間半の旅の始まりです。三遠南信とは、南信州(長野県南部)...
飯田市の中心市街地|南信州の段丘都市
都市圏人口15万人(市内は9.3万人)を誇る、南信州最大の都市「飯田」。丘の上にある中心市街地を散策します。飯田駅お土産物屋、居酒屋、予備校、銀行、ビジホetc...飯田市の玄関口に降り立つと、典型的な地方都市の駅前風景が広がりました。市内...
桜町商店街|JR飯田線 桜町駅
JR飯田線の桜町駅を降り立つと、駅前に小規模なアーケード商店街が広がりました。桜町商店街飯田市の中心市街地にある「飯田銀座商店街」。その道からまっすぐ進んでいった先にあるのが「桜町商店街」です。駅周辺に、小規模なアーケード街を形成しています...
飯田銀座商店街|長野県飯田市のアーケード街
南信あるいは伊那地方と呼ばれているエリアで最大の街「飯田市」。その中心市街地にある商店街を訪ねます。飯田銀座商店街スクランブル交差点になっている「中央交差点」JR飯田駅から東へ0.7kmほど進むと、片側式アーケードを備えた商店街が現れました...

南信州の歓楽街

岡谷 13:30

飯田線の起点は辰野駅ですが、ほとんどの列車は岡谷駅から発着します。

車内はまあまあな混雑具合。特急あずさからの乗り換え客を待って、ようやく出発します。

広々とした諏訪盆地から、徐々に山間部へと分け入っていく感じ。この謎の一体感も、列車旅ならではの楽しみです。

辰野 13:41

飯田線の正式な起点駅。

辰野駅に到着するとほとんどの乗客が降り、車内は一気にガラガラになります。

列車は行き違いのため数分間停車。ホームに降りてみると、広い駅構内と駅周辺の市街地が見られました。ここも、かつては鉄道の町だったのでしょう。

JR東海が製造した313系電車。

対向列車と行き違い、そろそろ出発の時刻です。

ボックス席を独り占めして、いよいよローカル線の旅の始まりです。

伊那市 14:17 / 15:39

30分ほど乗車して、伊那市駅でさっそく途中下車します。

なるほど、伊那市はレトロなんですね。

ここで降りた理由は、中心市街地のアーケード商店街を散策したかったから。それでは街に繰り出しましょう。

伊那市は、南信州 伊那谷の北部にある人口6.3万人の都市。

メインストリートの商店街は期待通りにノスタルジックですが、その先の細い裏路地にも飲食店がびっしり並んでいるのは驚きです。

実は伊那市は、人口あたりの飲食店数が日本で2番目に多いと謂われた街。その真偽はともかくとして、確かにディープで昭和レトロな古い飲食店が多いです。少なくとも、南信州で随一の歓楽街であることは間違いないでしょう。

伊那谷名物のソースカツ丼をいただいた後に、再び列車旅の始まりです。

南アルプスと河岸段丘と田切

南信州の伊那谷は、東の南アルプスと西の中央アルプスと3000m級の山脈に挟まれたエリア。実際には谷ではなく盆地となっており、過酷な環境というよりは、豊かで恵まれた地域という印象を持っています。

交通は、JR飯田線と中央高速自動車道がありますが、長距離輸送はもっぱら高速バスが主役です。

田切の上流まで迂回することで、小さい橋脚で済むようにしている。

伊那谷の複雑な地形に沿うように、右へ左へ急カーブを繰り返す飯田線。この高低差は、天竜川とその支流が生み出したものです。

諏訪湖から伊那谷へ流れる天竜川は、南北に大規模な河岸段丘を創ります。そこへ流れ込む支流が、東西にいくつもの谷筋を刻みました。これが田切です。

明治から太正にかけて建設された伊那電気鉄道(現在の飯田線)は、田切による激しいアップダウンを避けるようにして造られたのです。

呑み鉄開始。

カーブの多さは高速化の妨げとなり、長距離輸送では高速バスに太刀打ちできなくなりました。一方で、右へ左へ移り変わる車窓と列車の遅さは、結果としてローカル線としての魅力を高めたのです。

飯田 17:16

そろそろ暗くなってきた夕暮れ時。列車は沿線随一の都市に到着しました。

本日の列車旅はここまでです。

善光寺だけでは片参り

桜町 8:22

飯田市街地の中にある駅。

翌朝は、飯田駅の1つお隣の桜町駅からスタートです。

両駅の間はわずか0.8km。場所によっては歩けるほど駅間距離が短く、駅数が多いのも飯田線の特徴の1つです。

国鉄製造の213系電車。

国鉄時代の古い電車がやってきました。車内はふっかふかの転換クロスシート。普通列車でありながら贅沢で快適な旅を楽しめます。

ガラガラの車内から眺める雪景色。わずか10分ほどの乗車時間でしたが、まさに至福のひとときでした。

元善光寺  8:33 / 9:24

元善光寺の玄関口らしい趣。

将来はリニア中央新幹線の駅が近くに造られる元善光寺駅。そんなことを全く感じさせないほど、のどかな駅ですが、リニアができれば鉄道の存在感もぐっと増すことでしょう。

さて、ここにやってきたのは善光寺詣りのためです。

善光寺といえば、長野県長野市にある有名なお寺です。(そもそも長野市は善光寺の門前街から発展した)。

しかし歴史を紐解くと、602年にこの地に「坐光寺」が置かれたのがそもそもの始まり。642年に現在の長野市へ移るとともに、「善光寺」に名を改めます。一方でかつての坐光寺は「元善光寺」と呼ばれるようになったのでした。

善光寺と元善光寺と両方にお詣りしなければ片詣り」といわれているそうですが、これにてようやく片詣り解消です。

飯田 9:35

特急伊那路

降りしきる雪の中、再び飯田駅へと戻ってきました。

各駅停車の旅はここまで。この先は、いよいよ特急に乗り込みます。

訪問日 2024年2月23-24日

アクセス

起点:辰野駅(長野県辰野町)
終点:豊橋駅(愛知県豊橋市)
距離:195.7km

シルクホテルアネックス(楽天トラベル)

中心市街地からは少し歩く。駅から徒歩3分の、市内を代表するビジネスホテルの1つ。

飯田市内の宿泊施設(価格の安い順)はこちらから。
※楽天トラベルに移動します。

鉄道・乗り物の本棚

本をクリックすると、楽天市場に移動します。

遊園地・テーマパークの本
デパート・商業施設の本
中心市街地・商店街の本
鉄道・乗り物の本
廃墟・タワーの本

飯田線と伊那谷の街

三遠南信縦断特急|伊那路(いなじ)号
飯田駅と豊橋駅を1日2往復している特急 伊那路。ほとんど人が住んでいないような過疎地域を経由しながら、三遠南信エリアを縦断するように結びます。3両編成のローカル特急に乗って、およそ2時間半の旅の始まりです。三遠南信とは、南信州(長野県南部)...
途中下車とローカル列車旅 の聖地|JR飯田線
ボックス席の各駅停車に揺られて、車窓からは美しい自然が広がる。誰もいない秘境駅もいいですが、昔ながらの商店街を散策したり、古いお寺を訪ねてみると、沿線の魅力にどっぷり浸かることができます。途中下車をしながら目的地を目指す。ここは、ローカル列...
飯田市の中心市街地|南信州の段丘都市
都市圏人口15万人(市内は9.3万人)を誇る、南信州最大の都市「飯田」。丘の上にある中心市街地を散策します。飯田駅お土産物屋、居酒屋、予備校、銀行、ビジホetc...飯田市の玄関口に降り立つと、典型的な地方都市の駅前風景が広がりました。市内...
桜町商店街|JR飯田線 桜町駅
JR飯田線の桜町駅を降り立つと、駅前に小規模なアーケード商店街が広がりました。桜町商店街飯田市の中心市街地にある「飯田銀座商店街」。その道からまっすぐ進んでいった先にあるのが「桜町商店街」です。駅周辺に、小規模なアーケード街を形成しています...
飯田銀座商店街|長野県飯田市のアーケード街
南信あるいは伊那地方と呼ばれているエリアで最大の街「飯田市」。その中心市街地にある商店街を訪ねます。飯田銀座商店街スクランブル交差点になっている「中央交差点」JR飯田駅から東へ0.7kmほど進むと、片側式アーケードを備えた商店街が現れました...
列車旅
この記事を書いた人
Shizu

1997年生まれ。
旅行代理店に勤務する傍ら、
ブログ運営と国内旅行に力を注ぐ。

若者の視点から ”レトロ” を追求しており、各地を巡り紹介する。
ブログは中学生の頃から書き続けているが、文章力はなかなか上がらない。
埼玉で生まれ育ち、大学時代を群馬で過ごして、現在は東京に住む。

Shizuをフォローする
シェアする
タイトルとURLをコピーしました