丸広百貨店川越店の屋上|遊園地「わんぱくランド」閉園後の現在

埼玉県川越市にある丸広百貨店。

屋上には人工芝の開放的な広場がありますが、かつてそこには、ノスタルジックな屋上遊園地がありました。

丸広百貨店川越店

丸広百貨店は、埼玉県内を基盤に店舗を展開しているデパート。その旗艦店として1964年(昭和39年)に営業を開始したのが 丸広百貨店川越店 です。

本川越駅(西武新宿線)と川越駅(JR川越線・東武東上線)の両方からアクセスしやすい位置に店を構えており、商店街「クレアモール」と合わせて市内随一の商業集積地を形成しています。

1951年(昭和26年): 川越市鍛冶町に初代川越店を開設。
1963年(昭和38年): 本社機能を川越に移転。
1964年(昭和39年): 現在地(新富町)に移転。
1968年(昭和43年): 屋上遊園地「わんぱくランド」を開園。
2001年(平成13年): 旧「長崎屋川越店」の建物を「川越店アネックス」として開業。
2019年(令和元年) : 屋上遊園地「わんぱくランド」営業終了。

川越祭りで賑わう丸広百貨店前

丸広百貨店についてはこちらの記事でも紹介しています。

屋上遊園地「わんぱくランド」

そんな “まるひろ” の屋上には、かつて遊園地がありました。

観覧車、モノレール、飛行機といった大型遊具を擁する 本格的な屋上遊園地 であり、晩年には他の屋上遊園地から一線を画す存在となっていました。

屋上遊園地 一覧
かつてデパートの象徴だった「屋上遊園地」。日本百貨店協会に加盟する店舗のうち、2026年現在も営業を続けているのは 全国でわずか4箇所 です。なお2023年10月の朝日新聞による全国調査(※1)では5箇所とされていましたが、そのうち「浜屋百...

飛行機 わんぱくエアプレーン

「まるひろの屋上遊園地がなくなる」という知らせを受けて、あわてて屋上に駆けつけたのが2019年の6月末。生憎の天気で、レトロでカラフルな飛行機が飛び立つ姿は見られず。

【ひこうき わんぱくエアプレーン】回転しながら上下する飛行機型のライド。園内で最もアクティブなアトラクションだった。階下にはアーケード形ゲームが並ぶ。

モノレール わんぱくビート

ミニ列車は今でも各地の屋上遊園地で見ることができますが、“モノレール” のような大型ライドは他にはないでしょう。頭上を走るレールの存在感は非常に大きく、やはり丸広屋上は “ちゃんとしたアトラクションの揃う遊園地” だと認識させられたものです。

【ものれーる わんぱくビート】てんとう虫の形をした車両に乗って、屋上をぐるりと一周する。

観覧車 わんぱくホイール

3大アトラクションのラストは観覧車。なんだかんだ言って主役はこいつです。周辺には高い建物がなく、かなり景色も良かったと記憶してます。

【かんらんしゃ わんぱくホイール】高さ11メートルの観覧車。ゴンドラは横回転することもできた。

現代の「武蔵野」は、川越らへんにある––––ふるさとは国道16号
この記事は、郊外で生まれ育った平成世代の綴る「私と武蔵野」のエッセイです。郊外へと押し出される武蔵野「武蔵野」という言葉を聞いて、皆様はどこを思い浮かべるでしょうか。明治期に国木田独歩が名著『武蔵野』で描いたのは、 渋谷 でした。巨大ターミ...
北九州市のデパート屋上|小倉井筒屋
福岡県北九州市小倉区にある、老舗百貨店の屋上広場。開放感溢れる空間から、迫力ある都市景観を一望することができました。小倉井筒屋山陽新幹線「小倉駅」からおよそ800mほど離れた、紫川の畔にある巨大なデパート。北九州市の地場資本百貨店である「小...
前橋市のアーケード商店街|中央通り オリオン通り
群馬県前橋市の中心市街地に広がる商店街。複数のアーケード街を擁する町並みは、どこか西日本の都市的な趣がありました。中央通り商店街(ROSE AVENUE)前橋市の中心的な商店街である「中央通り商店街(ROSE AVENUE)」は、国道50号...
日本橋三越本店|デパートの屋上
ルネサンス様式の荘厳な商業建築の屋上を訪れると、まるで公園のような居心地の良い空間が広がっていました。ここは日本橋にある、三越百貨店の本店です。日本初の百貨店1932年(昭和7年)に延伸開業した地下鉄銀座線 三越前駅。地下鉄銀座線に「三越前...
スズラン百貨店 前橋店|中心街のデパート
前橋市内で唯一のデパートとなった「スズラン百貨店」。近い将来、建て替えによってその姿を消すことになる、現在の店舗を訪ねました。スズラン百貨店 前橋店スズラン百貨店は、群馬県の前橋市と高崎市に店を構えている地場資本の百貨店です。1952年(昭...

ここでちょっと本の紹介。
表紙をクリックすると、楽天市場に移ります。

気になる1冊は見つかりましたか?
selected by レイワレトロ書店

惜しまれつつ閉園

デパートや遊園地が廃れつつある昨今ですが、一方で丸広百貨店は集客力が強く、わんぱくランドも晩年まで黒字をキープしてました。

ノスタルジックな蔵造り街並みが人気の観光地川越。その街なかにある屋上遊園地も、やがてレトロなスポットとして人気に火が付いて……なんて甘い期待がありましたが、現実はそう上手くはいきません。

屋上遊園地 一覧
かつてデパートの象徴だった「屋上遊園地」。日本百貨店協会に加盟する店舗のうち、2026年現在も営業を続けているのは 全国でわずか4箇所 です。なお2023年10月の朝日新聞による全国調査(※1)では5箇所とされていましたが、そのうち「浜屋百...

竣工から半世紀が経ったことから 大規模な耐震工事 が必要となり、それに伴って2019年9月1日の屋上遊園地の営業終了が決定したのです。

中心市街地のど真ん中にある、存在感の大きい建物。

高校生の頃まで川越市内に住んでいた私にとって、まるひろの屋上は懐かしい存在。幼少期に親に連れられて何度も遊びに来たのを覚えています。

今も全国各地のデパートの屋上を巡っているのは、あの頃の記憶を求めているからかもしれません。

オリエンタルビル屋上観覧車|名古屋栄三越
名古屋の三越百貨店の屋上には、現存する日本最古の屋上観覧車があります。高さ12m、直径10m、9基のゴンドラを備えた昭和レトロな観覧車。20年以上も前に営業を終了していますが、現在も保存・展示されています。オリエンタルビル(名古屋栄三越)栄...
としまえんの現在|練馬城址公園
2020年8月31日に閉園した「としまえん」は、都心郊外にある遊園地として長年親しまれてきました。その跡地は再開発されて、1つはハリー・ポッターのテーマパークに、もう1つは「練馬城址公園」に整備されています。西武鉄道と豊島園駅パーク開業時に...
そごう千葉店の屋上|千葉都市モノレールのひろば
千葉駅前にそびえ立つ巨大百貨店「そごう千葉店」。モノレールが頭上を行き交う「屋上4階」の広場と、現在は立ち入り禁止の「屋上11階」を紹介します。そごう千葉店“世界最大級・日本の新しい百貨店” というキャッチフレーズとともに誕生した。そごうグ...
日本最東端の廃墟タワー|望郷の塔(オーロラタワー)
日本本土最東端の地、根室市 納沙布岬。北方領土を間近に望むこの場所に、最果ての地には不釣り合いなほどの超高層建築があります。高さ96mの観光展望塔。現在は廃墟です。バブル期の観光展望塔1987年(昭和62年)に竣工した「笹川記念平和の塔」(...
フジサワ名店ビルの屋上観覧車|藤沢駅前
1965年(昭和40年)開業の老舗商業ビル。およそ60年にわたって多くの地元民から愛されてきましたが、2027年には営業を終える予定です。まるで迷路のような館内。ひっそりと佇む屋上。そこにはかつて観覧車がありました。屋上観覧車ビルと駅はペデ...

ふるさと納税の紹介

▶▶▶ バナーを押すと楽天市場へ移動します◀◀◀

【秩父市】イチローズモルト、豚の味噌漬け、あまりん
【川越市】COEDOビール、さつまいも、うなぎ食事券
【所沢市】角川武蔵野ミュージアム、野球観戦チケット
【入間市】ジョンソンポーク、狭山茶、レトルトカレー

多目的屋上広場「エンジョイ広場」

2021年6月9日にオープンした。

遊園地の閉園からしばらく経ち、久しぶりに丸広へ行ってみると、かつて遊園地のあった8階屋上は「屋上エンジョイ広場」となっていました。

広々とした人工芝のスペースで子供が走り回ったり、買い物途中にベンチで休憩したり、食事をしたり、何もせずにゆっくりと過ごしたり…。誰もが思い思いに過ごすことのできる、多目的な空間です。

ベンチに座って緑を眺めながら、しばらくぼーっと過ごしました。

アクセス

運営:株式会社丸広百貨店
交通:本川越駅(西武新宿線)より徒歩4分
HP:公式サイト

西武線と埼玉県西部

現代の「武蔵野」は、川越らへんにある––––ふるさとは国道16号
この記事は、郊外で生まれ育った平成世代の綴る「私と武蔵野」のエッセイです。郊外へと押し出される武蔵野「武蔵野」という言葉を聞いて、皆様はどこを思い浮かべるでしょうか。明治期に国木田独歩が名著『武蔵野』で描いたのは、 渋谷 でした。巨大ターミ...
まるひろ入間店の屋上|丸広百貨店
埼玉県入間市にある丸広百貨店。7階の屋上へ訪れます。丸広百貨店入間店1989年(平成元年)に開店した丸広百貨店入間店。埼玉県西部を地盤とする丸広百貨店にとっては旗艦店の川越店に次ぐ規模であり、当時ベットタウンとして成長著しかった入間市の商業...
入間市豊岡の中心市街地|武蔵野台地の端のビル群
武蔵野台地の縁に広がっている、埼玉県入間市の中心市街地。道路上空を覆うペデストリアンデッキと2つの大型商業ビルが並ぶ街なかは、都心以外では珍しい ”商業よりもエンターテイメント機能を重視” して再開発が行われた場所でした。入間市駅池袋から西...
西武秩父線のボックス席|4000系
西武秩父線(池袋線)の 飯能~西武秩父間 には ボックス席 の普通列車が運行されています。1988年(昭和63年)に登場した4000系という車両が使われており、青いモケットのボックス席がずらりと並ぶ車内は、古き良き近郊電車の風景を思い起こさ...
西武新宿線の有料優等列車|特急レッドアロー小江戸
ごくごく平凡な通勤通学路線を、全車指定席の特急が駆け抜ける。ラッシュ時間帯の着席需要と、川越への観光アクセスというの2つの顔を持つ 特急レッドアロー「小江戸」号 です。乗ってみると、昼間の時間帯のガラガラっぷりに驚かされます。空気輸送とも揶...
秩父のデパート屋上|矢尾百貨店
秩父市内の唯一のデパートである「矢尾百貨店」。その屋上には、ささやかな屋上遊園地があります。青空を彩る万国旗。ここは小さな夢の国。Laviewで秩父へ埼玉県秩父市へは、西武鉄道の特急Laviewに乗れば、池袋から90分で到着します。むき出し...
丸広百貨店川越店の屋上|遊園地「わんぱくランド」閉園後の現在
埼玉県川越市にある丸広百貨店。屋上には人工芝の開放的な広場がありますが、かつてそこには、ノスタルジックな屋上遊園地がありました。丸広百貨店川越店丸広百貨店は、埼玉県内を基盤に店舗を展開しているデパート。その旗艦店として1964年(昭和39年...

全国の街巡り
国道16号線

タイトルとURLをコピーしました