富山港線 LRTのレトロ駅舎|東岩瀬 C37

富山市内を走る「富山地鉄富山港線」。

かつての閑散としたローカル線は、2006年にLRT(次世代型の路面電車システム)として生まれ変わりました。

2020年には、念願の市内中心部への直通も始まります。

そんな時代の先端をゆくライトレールですが、一方で「東岩瀬駅」には、大正時代の木造駅舎が残されていました。

東岩瀬駅

15駅中13番目に位置する「東岩瀬駅」

富山駅を出発してから21分が経ち、そろそろ終点というところで「東岩瀬駅」に到着します。発車時点では混雑していた車内も、ここまで来るとガラガラです。

ホームに降り立つと、スタイリッシュなデザインに統一されたシンプルな駅に出迎えられます。ほとんどの駅がLRT化に合わせて更新された一方で、旧駅舎やホームは取り壊されてきました。

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旧駅舎

観光エリアへの玄関口としても機能しているレトロ駅舎

その中で唯一残されたのが、旧東岩瀬駅舎です。

大正時代の1924年に竣工した木造駅舎は、現在は休憩所として保存・活用されています。ホームと上屋も残されており、当時の雰囲気が感じられる空間となっています。

電車の待合室や、地域の交流の場として利用される

中に入ると、駅っぽい雰囲気はだいぶ薄く、休憩所らしい空間になっていました。広々とした室内には大量の椅子が並べられて、奥にはLRT展示コーナーやトイレも設置されています。

駅舎の前には、ちょっとした歩行者空間もあります。駅前らしい駅前風景です。

旧ホーム

旧ホームへ行ってみると、高床なホームと木造屋根がどっしりと構えていました。ヘビーレールの駅の反対側には、スタイリッシュなライトレールの停留所と多くの利用客の姿が見えました。

そんな旧駅舎ですが、ホームまでは線路で隔てられていることから、電車の待合室としては使いづらくなっています。どちらかというと、地域のシンボルとしての役割が大きいようです。

しばらくすると富山駅方面の電車がやってきた
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岩瀬浜と富山港

東岩瀬駅から岩瀬浜駅方面へと歩いていくと “岩瀬の古い町並み” にたどり着きます。路面電車で手軽に訪れることのできる、富山市内の人気観光スポットです。

そのすぐ隣には “富山港” があります。かつては北前船の寄港地として栄え(古い町の元となる)、現在は工業港として重要な役割を担っています。だからこそ、大正時代には貨物輸送のための鉄道が造られ、現在も多くの沿線人口を抱えるLRTが走っているのです。

海に近い駅らしく、帆をイメージした屋根。

古い町並みを通り抜けて、終点の「岩瀬浜駅」までやってきました。

駅の裏手には工業地帯が広がっており、かつては貨物取扱駅であったことを感じさせます。ここに鉄道が開業したのは、1924年(大正13年)のことでした。

富山地鉄富山港線(旧富山ライトレール)とは

現在は4,5,6系統として、市内の路面電車ネットワークの一部になっている「富山港線」。その歴史の始まりは、富岩鉄道という私鉄線でした。

1941年に富山電気鉄道(現富山地方鉄道)富岩線になりますが、1943年には国鉄富山港線となります。

国鉄からJRに変わり、富山港線の活性化が模索されて、LRTへの転換が決まります。そして2006年に「富山ライトレール」が開業しました。

南北接続 市街地直通

しばらくは駅の北側(富山ライトレール)と南側(富山地鉄市内線)でそれぞれ路面電車がある状態でしたが、2020年 ついに南北が繋がり、「富山地方鉄道富山港線」として再々スタートを切りました。

街中を走るスタイリッシュなLRT。乗車した先にあったのは、創業当時の古い駅舎と工業都市富山を支えた町と港の姿でした。

訪問日 2025年1月3日 2020年3月27日

アクセス

東岩瀬駅は、富山地鉄富山港線の駅。富山地方鉄道市内線の公式サイトはこちらから。

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駅巡り
この記事を書いた人
Shizu

1997年生まれ。
旅行代理店に勤務する傍ら、
ブログ運営と国内旅行に力を注ぐ。

若者の視点から ”レトロ” を追求しており、各地を巡り紹介する。
ブログは中学生の頃から書き続けているが、文章力はなかなか上がらない。
埼玉で生まれ育ち、大学時代を群馬で過ごして、現在は東京に住む。

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