磐越西線を走る「快速あいづ」は、郡山から会津若松までの都市間連絡を担う速達列車です。東北新幹線に接続して、会津地方の人々や観光客を運んでいます。
快速あいづ1号 郡山→猪苗代

東北新幹線「なすの」に乗って、福島県内のターミナルの1つである郡山駅へやってきました。在来線ホームに降りると、指定席を連結した4両編成のE721系電車が止まっていました。
郡山10:15発の「快速あいづ 1号」です。
車内の座席はそこそこ埋まっていましたが、なんとかボックス席の窓側を確保することができました。出発直前にはほとんど満席になったので、指定席を予約するのをおすすめします。
列車は郡山駅を出発すると、しばらくは郡山盆地を快調に飛ばします。“奥州の奥座敷” と呼ばれる磐梯熱海を過ぎると、いよいよ車窓は山間部の様相へ。
小さい駅を通過して、分水嶺である中山峠を越えると、そこはもう会津地方です。

さっきまでの山がちな景色とは打って変わって、車窓からはのどかな田園風景が広がりました。シンボリックな磐梯山を始めとした山々に囲まれた会津盆地の景色は、まさに日本の原風景です。
車内には “敢えて鉄道を選んでいる” 乗客が多いようで、多くの人が車窓を楽しんでいるようでした。

郡山駅から約37分、最初の主要駅である猪苗代駅に到着しました。ここで多くの観光客と共に下車します。
跨線橋に上がると、先ほど列車で越えた山並みが壁のように立ちはだかっていました。距離にしてわずか30kmほどですが、だいぶ違うところに来たみたいです。
猪苗代駅



猪苗代駅は、猪苗代湖や裏磐梯観光の玄関口。五色沼や野口英世記念館などの人気観光地へ向かうバスが発着し、冬場にはスキー場へのアクセス拠点にもなります。
東京からの直通列車が運転されていた時代と比べればだいぶ寂しくなりましたが、それでも全ての列車が停まる主要駅あることに変わりはありません。


駅前には、これぞ観光地の駅前風景といった光景が広がります。駅前ロータリーの周りに観光客向けのお土産物屋などが並んでいますが、やはり元気はなさそうです。
駅から車で数分の場所には「道の駅 猪苗代」があり、以前訪れたときは多くの人々で賑わっていました。もはや観光客にとっては駅前よりも、高速道路から降りてすぐの広い駐車場のある場所の方が便利なのです。
駅前食堂と喫茶

多くのモノが揃う道の駅は便利ですが、駅前には駅前の良さもあります。
「あまの食堂」は、駅前通り沿いに店を構えるレトロな食堂。ちょうどお昼時に、ソースの匂いにつられて店内へ。

いただくのは、会津地方の名物グルメ「ソースかつ丼」。会津地方以外でもいろいろなところで名物になっている気はしますが、美味しければ問題ナシです。ご飯の上に千切りキャベツ、そして甘辛いソースにくぐらせたカツが乗ったボリューム満点の一品。サクサクの衣とソースの相性が抜群でした。

食後は、駅前の喫茶店「万平」へ。お土産物屋を兼ねた、観光地らしい昔ながらのスタイルのお店です。

キンキンに冷えたアイスコーヒーをいただきながら、列車の時間まで待たせてもらいました。
ここでちょっと本の紹介。
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快速 猪苗代→会津若松

再び列車に乗って、会津若松を目指します。次に乗車するのは 愛称が付いてない “ふつうの快速” です。
・快速あいづ 指定席(クロスシート・半室のみ)+自由席(セミクロスシート)
・快速 全車自由席(セミクロスシート)
磐越西線の郡山⇔会津若松間には2種類の快速があります。かつては国鉄特急車両の485系を使用した「快速あいづライナー」が走っていましたが、老朽化によりすでに引退しています。

現在は近郊型電車のE721系が使用されており、車内にはボックス席が並んでいます。ロングシートが多い東北地方において、ボックス席での旅を楽しめるのはありがたいです。
列車は翁島駅を通過すると、翁島の大カーブと呼ばれる場所を走ります。
猪苗代駅周辺は磐梯山の麓の高原地帯にある一方で、会津若松は盆地の底にあります。急な勾配を緩和するために、このような線形で建設されたのです。

再びパッと視界が開けると、会津盆地中央の景色が広がりました。前方には会津若松の街並みも近づいています。

会津地方の中心地である「会津若松」は、江戸時代には鶴ヶ城の城下町、近代には鉄道の町、そして現在は観光都市としても知られています。
車両基地の横を通り過ぎると、いよいよ終点です。

ホームに入線すると、ちょうど出発直前の「SLばんえつ物語」が止まっていました。土休日を中心に1日1往復運転している人気観光列車です。
“快速” で15:20に会津若松駅に到着すれば、そのまま15:27発のSLへスムーズに乗り継ぎ可能です。


磐越西線の途中にある最大のターミナルである「会津若松駅」は、ここを境に東と西で運行形態が大きく分かれます。東の郡山方面へは “快速あいづ” や “快速” が都市間輸送を担う一方で、西の新津方面は阿賀野川に沿って山間部を走る閑散路線となります。
他にも只見線や会津鉄道にも乗り換えることができますが、今回はそのまま磐越西線を乗り通すことにしました。
訪問日 2024年6月
アクセス・宿泊
交通:東京駅から郡山駅まで約1時間20分(新幹線)
宿泊:会津若松駅周辺の宿泊施設 一覧は こちら から
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