前橋市のアーケード商店街|中央通り オリオン通り

群馬県前橋市の中心市街地に広がる商店街。複数のアーケード街を擁する町並みは、どこか西日本の都市的な趣がありました。

中央通り商店街(ROSE AVENUE)

前橋市の中心的な商店街である「中央通り商店街(ROSE AVENUE)」は、国道50号線を起点に北へと伸びる、中心市街地の “縦の主軸” です。

県都前橋
前橋市は、赤城山の裾野に広がる「水と緑と詩のまち」。製糸業で築いた栄華を礎に、現在は官民一体となった全国屈指のリノベーションまちづくりで変貌を遂げています。都市の骨格都市規模:人口約33万人の中核市。群馬県の県庁所在地。都市構造:JR前橋駅...

1962年(昭和37年)に、北関東初となる全長330mの全蓋式アーケードが設置され、道中では馬場川通りや銀座通りなどの “横軸” と交差します。市内唯一の百貨店もある、まさに前橋の商業の中枢です。

2002年(平成14年)にはアーケードの改修工事が行われ、太陽光が差し込む明るい空間へと生まれ変わりました。

商店街を北へ進んでいくと、ぽっかりと空いたような空間が現れました。

ここは「前橋中央イベント広場」、普段は落ち着いた憩いの場ですが、お祭りやイベントの際には熱狂の中心地になります。

近い将来には、スズラン移転を核に再開発される予定です。

前橋七夕まつり

前橋最大のイベントといえば、例年7月に開催される「前橋七夕まつり」です。アーケードには巨大な竹飾りが現れ、通りは溢れんばかりの屋台と人で埋め尽くされます。その熱狂は、かつての “商都前橋” の活気を今に伝えるようです。

一方で、そのほかの時期では閑散としたシャッター街が広がって……と思っていましたが、近年はどうやら違うようです。

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シャッター商店街からの復活

数年前まで低迷していた商店街でしたが、2016年に官民連携のビジョン「めぶく。」を掲げてからは、デザインやアートを軸にした活性化プロジェクトが進められています。

訪れたのは3連休の中日でしたが、地元の若者たちが出歩く姿が印象的でした。新しいカフェやショップも増えており、かつてのシャッター街に復活の蕾が、確実に芽吹いているのです。

一方、隣接する高崎市の「高崎中央銀座商店街」では未だ多くの店がシャッターを下ろしたままです。県内の二大都市として比較されがちな両市ですが、“商店街の再生” という点においては、大きく明暗が分かれているようです。

立川町通り商店街

中央通り商店街を北へ抜けると、東西に伸びる「立川町通り商店街」と交差します。

県道3号線沿いに広がっている商店街で、歩道には片側式アーケードが設置されています。およそ300mにわたって続いている中心市街の “横軸” です。

それにしても、前橋の商店街は駅から離れるほどに、その密度と個性が増していくようです。散策の歩みはさらに奥へと続きます。

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前橋市:やよいひめ(いちご)、肉製品、焼きまんじゅう …
高崎市:ハーゲンダッツ、洗剤、柔軟剤、ホルモン …
伊勢崎市:雪肌精、ペヤングソース焼きそば …
桐生市:銀だこ、ひもかわうどん …
藤岡市:洗剤、柔軟剤、地酒 …

弁天橋通り商店街

中央通り商店街からさらに北へと続くように伸びているのが「弁天通り商店街」です。全長約200mの全蓋式アーケードのある通りで、もともとは「大蓮寺」の門前町として発展しました。

市街地の北端にだいぶ近づいたことから、先ほどよりも人通りが減り、古そうな建物も目立ち始めました。しかし、ここでも「めぶく。」の波及効果か。営業しているお店と歩く若者の姿が目に入ります。

いよいよ中央通りから続いてきたアーケード街の、北端にたどりつきました。

「広瀬川」が流れるこの場所は、今でこそ町外れになっていますが、かつては物流と工業の中心地でした。広瀬川による舟運と水力が、街を支えたのです。

呑龍飲食店街

商店街の途中に、なにやら怪しげな入口がありました。導かれるように裏路地へ。

細い道を進んでいくと、ディープな雰囲気の「呑龍飲食店街」が現れました。

昼間は寝静まったように静まり返っていますが、ここは現役の飲み屋街。日が落ちる頃には赤提灯に灯が入り、どこからともなく人が集まってきます。

まるで、千と千尋の世界に迷い込んだみたいな不思議な空間……。戻れなくなってしまう前に、次の場所へと向かいましょう。

前橋市のアーケード商店街|中央通り オリオン通り
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銀座通り

中心街の縦軸(中央通り・弁天通り)に対して、横軸を担っているのが「銀座通り」です。

アーケードこそ設置されてないものの、スズラン百貨店を中心に多くの店たちが並んでいます。“銀座” の名を冠するに相応しい、繁華(だった)な雰囲気の通りです。

市内唯一の百貨店であるスズラン。

オリオン通り商店街

銀座通りを進んでいくと、さっきまで歩いてきた商店街とは違う、別の全蓋式アーケードが現れました。

中央通りと平行するようにして伸びる、もう1つの縦軸「オリオン通り商店街」です。

アーケードの中は寂しい雰囲気が漂っています。人通りが乏しく、ほとんどの店がシャッターを閉じていました。

復活しつつある前橋の商店街ですが、どうやら効果が現れているのは中央通り商店街や白井屋ホテルのある馬場川通りまでで、オリオン通りはその恩恵を受けられてないようです。

ラーメン二郎

そんなひっそりとした通りで、異彩を放っている唯一の繁盛店が「ラーメン二郎 前橋千代田町店」です。

熱狂的な支持層を抱える二郎ブランドは、たとえ人通りの途絶えた商店街の中にあろうとも、確実に集客します。もっとも、他に立ち寄れるお店はなさそうですし、そもそも二郎を好む層は商店街で買い物をしなさそうではありますが。

訪問日 2026年2月

アクセス・宿泊

HP:前橋中央通り商店街 公式サイト
交通:前橋駅から → 徒歩15分
         → バスで約5分(本町バス停)

商店街
この記事を書いた人
Shizu

1997年生まれ。
旅行代理店に勤務する傍ら、
ブログ運営と国内旅行に力を注ぐ。

若者の視点から ”レトロ” を追求しており、各地を巡り紹介する。
ブログは中学生の頃から書き続けているが、文章力はなかなか上がらない。
埼玉で生まれ育ち、大学時代を群馬で過ごして、現在は東京に住む。

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