函館のレトロデパートとエレベーター|旧丸井今井百貨店函館店

丸井今井百貨店

函館市電 十字街電停からすぐのレトロ建築。

1923年(大正12年)に竣工した丸井今井百貨店 函館支店。鉄筋コンクリート造3階建ての建築で、最上階にはドーム型の展望台も設置されました。

当時の函館市は、東北以北で最大級の都市。函館港に隣接した西部地区の末広町(十字街電停付近)は賑わいの中心であり、そこに北海道最初のデパートが誕生したのです。1930年(昭和5年)には5階建てに増築されました。

ところが時代に変化とともに中心市街地は遷移し、戦前から戦後にかけて函館駅前・大門地区に、1970年代には五稜郭地区の本町へと移り変わります。

1969年(昭和44年)、丸井今井百貨店函館店の新たな店舗が五稜郭地区にオープンすると、この移転が決定打となり同地区の商業・業務の集積が進みました。

観光案内所なども併設する。

一方で、役目を終えた旧店舗は、函館市の分庁舎として活用されました。2007年には「函館市地域交流まちづくりセンター」として生まれ変わり、現在に至ります。

1階にはカフェも併設されており、館内は自由に見学できるようになっています。

イオン本牧 と ベイタウン本牧5番街|バブル期の商業施設の現在
1989年に横浜市中区本牧に開業した「マイカル本牧」。スペイン風の街並みが広がるアーバンリゾート型ショッピングセンターは、折からの好景気により、年間来場者数1500万人を記録します(ディズニーランドを超える)。ところが、アクセスの悪さから徐...
サンライズ瀬戸・出雲と新幹線|東京→博多 B寝台ソロ
ブルートレインの廃止から10年以上が経ちますが、今でも寝台特急を利用して東京と九州を移動することはできます。寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」と新幹線「みずほ」を乗り継げば、深夜22時頃に東京駅を出て翌朝8時半に博多駅にたどり着くことができる...
丸広百貨店川越店の屋上|遊園地「わんぱくランド」閉園後の現在
埼玉県川越市にある丸広百貨店。屋上には人工芝の開放的な広場がありますが、かつてそこには、ノスタルジックな屋上遊園地がありました。丸広百貨店川越店丸広百貨店は、埼玉県内を基盤に店舗を展開しているデパート。その旗艦店として1964年(昭和39年...
ハーヴェストウォークのメリーゴーランド|小山ゆうえんちの現在
小山ゆうえんちは、かつて栃木県小山市に存在した遊園地です。跡地にできた大型商業施設を訪れてみると、どことなく遊園地の雰囲気を感じます。歩いていった先にはメリーゴーランドがありました。おやまゆうえんハーヴェストウォーク2005年に惜しまれつつ...
そごう千葉店の屋上|千葉都市モノレールのひろば
千葉駅前にそびえ立つ巨大百貨店「そごう千葉店」。モノレールが頭上を行き交う「屋上4階」の広場と、現在は立ち入り禁止の「屋上11階」を紹介します。そごう千葉店“世界最大級・日本の新しい百貨店” というキャッチフレーズとともに誕生した。そごうグ...

現存する東北以北最古のエレベーター

昭和初期の増築で設置されたエレベーターは、1934年(昭和9年)の函館大火により一度消失します。しかし同年すぐに復興し、今も現役で稼働しています。

そしてこのエレベーター、なんと実際に乗れます

現在は展示物として活用されており、受付カウンターに申し出ると動かしてもらえます。戦前に製造されたエレベーターの貴重な乗車体験です。

手動扉が開くと、未体験のレトロ空間が広がった。
現代の「武蔵野」は、川越らへんにある––––ふるさとは国道16号
この記事は、郊外で生まれ育った平成世代の綴る「私と武蔵野」のエッセイです。郊外へと押し出される武蔵野「武蔵野」という言葉を聞いて、皆様はどこを思い浮かべるでしょうか。明治期に国木田独歩が名著『武蔵野』で描いたのは、 渋谷 でした。巨大ターミ...
北九州市のデパート屋上|小倉井筒屋
福岡県北九州市小倉区にある、老舗百貨店の屋上広場。開放感溢れる空間から、迫力ある都市景観を一望することができました。小倉井筒屋山陽新幹線「小倉駅」からおよそ800mほど離れた、紫川の畔にある巨大なデパート。北九州市の地場資本百貨店である「小...
前橋市のアーケード商店街|中央通り オリオン通り
群馬県前橋市の中心市街地に広がる商店街。複数のアーケード街を擁する町並みは、どこか西日本の都市的な趣がありました。中央通り商店街(ROSE AVENUE)前橋市の中心的な商店街である「中央通り商店街(ROSE AVENUE)」は、国道50号...
日本橋三越本店|デパートの屋上
ルネサンス様式の荘厳な商業建築の屋上を訪れると、まるで公園のような居心地の良い空間が広がっていました。ここは日本橋にある、三越百貨店の本店です。日本初の百貨店1932年(昭和7年)に延伸開業した地下鉄銀座線 三越前駅。地下鉄銀座線に「三越前...
スズラン百貨店 前橋店|中心街のデパート
前橋市内で唯一のデパートとなった「スズラン百貨店」。近い将来、建て替えによってその姿を消すことになる、現在の店舗を訪ねました。スズラン百貨店 前橋店スズラン百貨店は、群馬県の前橋市と高崎市に店を構えている地場資本の百貨店です。1952年(昭...

ここでちょっと本の紹介。
表紙をクリックすると、楽天市場に移ります。

気になる1冊は見つかりましたか?
selected by レイワレトロ書店

レバーを操作すると、エレベーターが上昇を始めます。

止めるのも動かすのも、すべてスタッフの操作次第。中途半端なタイミングでレバーを動かせば、フロアとフロアの間でも止まります。そんなアナログな制御でも床の高さぴったりに止められるのは、まさにプロの技です。

扉が金網になっているのは、今自分がどの位置にいるのか分かるためだったんですね。

まるで映画タイタニックのような光景が、現在の日本でも見られるとは思いませんでした。

デパートの屋上

途中のフロアで止まってみたり、間に止まって見せたりしながら、最上階の5階にやってきました。

5階にはとくに何もなく、狭い空間があるのみ。すぐに戻ります。

ベイエリアや函館駅方面を眺める。ちょうど市電が通過した。

ふと窓の外に目をやると、4階屋上が見えました。

背後に広がる函館の街並みとドームが印象的なかつてのデパートの屋上。現在は立ち入ることができませんが、せっかく開放的な空間なので今後の活用に期待したいところです。

デパートの屋上
ホーム > 商業地と広場高度経済成長期のデパートの屋上には、メリーゴーランドや観覧車などの本格的な遊具が設置された遊園地がありました。かつての祝祭空間の残り香を求めて、百貨店を中心に様々な商業建築の “屋上” を訪ねます。1907年(明治4...

増築と復元

エレベーター塔が印象的な、5階増築部分。

先ほどは5階から、3階建ての建物の屋上を見下ろしたわけですが、実は2007年の大規模改修工事が行われる前は、建物全体が5階建てになってました。

デパート屋上だと思って写真を撮ったその場所は、現役時代の75年間ずっと建物の中にあったわけです。

竣工当時の3階建ての姿が蘇った旧丸井今井百貨店ですが、一方で建物後方は現在も5階建てのままです。エレベーターを保存するために、あえて増築部分を一部残しているのです。

訪問日 2023年9月5日

アクセス・宿泊

HP:公式サイト
交通:函館市電 十字街電停からすぐ
施設:函館市地域交流まちづくりセンター

宿泊
函館市周辺のホテルの予約は こちら から。
※楽天トラベルへ移動します。

ふるさと納税
バナーをクリックすると楽天市場に移動します。北海道函館市の返礼品を、少し覗いてみませんか?

函館の旅

函館市の内陸部にある中心市街地|五稜郭公園前 函館市電
函館駅前から市電に乗って「五稜郭公園前電停」にやってくると、駅からも港からも離れているのに、いきなりビルやデパートの並ぶ市街地が現れます。なぜ、こんなところに 函館市の中心市街地 があるのか? 実際に歩いてみました。五稜郭公園前電停まだ函館...
市電が分岐する函館半島の旧市街地|十字街 函館市電
函館市内の西部地区は、港に隣接した市街地として古くから栄えてきました。なかでも十字街は、2つの路面電車が分岐している、旧市街の交通の要衝です。十字街電停左:周辺には小規模なアーケード街が広がる右:建設中の新しい停留所が見える函館市電に乗って...
日本最古の現役観覧車|函館
北海道函館市には、現役で稼働するものでは日本最古の観覧車があります。まるで海外の移動遊園地のような長椅子型のゴンドラに乗って、ゆっくりと上がっていくゴンドラ。最高部の高さ10mからは、函館の海が見えました。函館公園こどものくに1956年(昭...
函館公園こどものくに|昭和20年代の遊園地
1956年(昭和31年)開園の 函館公園こどものくに。園内にはレトロでかわいい遊具が並んでいますが、なかでも「観覧車」「飛行機」「メリーゴーランド」は昭和20年代から稼働している骨董品レベルのアトラクションです。函館公園こどものくに1879...
函館のレトロデパートとエレベーター|旧丸井今井百貨店函館店
丸井今井百貨店函館市電 十字街電停からすぐのレトロ建築。1923年(大正12年)に竣工した丸井今井百貨店 函館支店。鉄筋コンクリート造3階建ての建築で、最上階にはドーム型の展望台も設置されました。当時の函館市は、東北以北で最大級の都市。函館...
タイトルとURLをコピーしました