信州ワインと「ろくもん」を嗜める駅|小諸 ‐こもろ‐

しなの鉄道「小諸駅」の駅舎内には、「駅そば」「カフェ」「信州ワイン」の3つのお店が軒を連ねています。どれも居心地がよく、単なる通過点ではない “鉄道の旅” を彩ってくれる存在です。

栄枯盛衰の小諸駅

小諸駅

かつては信越本線の主要駅として、特急あさまも停車していた小諸駅。佐久地方の玄関口としてにぎわいましたが、1997年に北陸新幹線(当時は長野新幹線)が開業すると、その役割を佐久平駅に譲ります。

現在は第3セクター「しなの鉄道」とJR「小海線」が乗り入れています。東京からの優等列車は姿を消しましたが、普通列車はそこそこ充実しています。

長野方面への普通列車は当駅折り返しのものが多く、また平日朝夕には通勤ライナーも発着します。小海線も、当駅から中込までの間は市街地が連続することから、比較的本数も多いです。

長距離輸送からは退いたものの、現在も地域の拠点であり、人の流れが途絶えてしまったわけではありません。その証拠に、駅舎内には3つもの飲食店が営業しています

小諸駅のまど

カフェ 小諸駅のまど

まず訪れたのは、駅舎の片隅で営業している「小諸駅のまど」。地元の人も観光客も優しく包み込んでくれるような、居心地の良いカフェです。

コーヒーや軽食メニューはもちろん、信州名物おやきも用意されています。また店内にはWi-Fiやコンセントもあり、“ノマド” にもぴったりです。

カフェ 小諸駅のまど

ふと上を見ると、かつては特急街道だった頃の小諸駅の時刻表がありました。駅の歴史もしっかりと伝えてくれる、まさに駅舎内飲食店のお手本のようなお店でした。

停車場ガーデン

駅前の一角には「停車場ガーデン」が整備されています。市民の憩いのスペースになっており、観光列車「ろくもん」に乗れば、停車時間に散策することも可能です。

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駅そば 清野商店

小諸駅そば 清野商店

街なか散策を終えて、駅に戻ってきました。駅舎内の飲食店と言えば駅そば!ということで「小諸駅そば 清野商店」でお蕎麦をいただきました。

この規模の駅で今も駅そばが健在であることは、なんとも心強いです。信州らしい味わい深い蕎麦が気軽に食べられるのも、大変ありがたいことでした。

E’cuve こもろ

最後に、地元のワインや日本酒を提供している「E’cuve こもろ」にやってきました。

このお店のユニークな点は、改札の内外どちらからでも利用できること。ホームから直接お店にアクセスし、再び列車に乗ったり、発車ぎりぎりまで店内で過ごすことも可能なのです。

傍らに鉄道を感じながら、千曲川ワインバレーが育んだ地元の銘品を頂きます。正直なところワインの細かな味の違いはよく分からないのですが、この特別なロケーションで、その土地の恵みを味わう。それだけで、旅の質はぐっと高まるものです。

店内は適度にお客さんがいて、穏やかな賑わいを見せます。地方×鉄道×お酒が組み合わさった、なんとも贅沢な時間でした。

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ろくもん

ワイングラスを傾けていると、ちょうど軽井沢行きの観光列車「ろくもん」が入線してきました。

かつての特急こそ姿を消したものの、小諸駅には「ろくもん」「HIGH RAIL1355」といった華やかな列車が乗り入れており、往時とはまた違った賑わいを生んでいます。

ここでお店の方から旗を渡されて、急遽「ろくもん」のお見送りに加わることになりました。

これまで何度も観光列車に乗ったことはありましたが、“見送る側” になるのは初めての経験です。

午後の柔らかな光に照らされて、濃赤色の車体が美しく輝きます。食事を終えて、心地よい気怠さに充たされた車内の雰囲気が、窓越しに伝わってくるかのようでした。

発車のベルが鳴り響き、ゆっくりと動き出す列車。ホームに立つ地元の方々に交じって、思いっきり旗を振りました。

しなの鉄道では、115系という国鉄時代製造の古い電車が使われていますが、近年は置き換えが進んでおり間もなく引退の予定です。「ろくもん」についても2026年度中の引退が発表されました。

次に乗る列車は、まさにその115系!ボックス席に座り、小諸駅を後にしました。

訪問日 2025年11月

アクセス

詩情溢れる高原の城下町「小諸市」は、長野県東部にある人口4万人の都市。こもろ観光局の公式サイトはこちらから。

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信州の旅

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駅巡り
この記事を書いた人
Shizu

1997年生まれ。
旅行代理店に勤務する傍ら、
ブログ運営と国内旅行に力を注ぐ。

若者の視点から ”レトロ” を追求しており、各地を巡り紹介する。
ブログは中学生の頃から書き続けているが、文章力はなかなか上がらない。
埼玉で生まれ育ち、大学時代を群馬で過ごして、現在は東京に住む。

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