ボックス席に座り窓を開けて、レトロな国鉄車両の旅を楽しむ。
ほんの数年前までは、ちょっと田舎に行けばいくらでも乗ることができました。


国鉄時代に大量生産された115系(113系)も、いよいよ終焉の時が近づいています。東日本で最後まで残ったしなの鉄道でも、2028年の引退が発表されています。
ボックス席から車窓を眺めると、房総半島や中央東線、広島、新潟…での鉄道の旅が蘇りました。
湘南色乗車レポ 小諸▶軽井沢



新幹線が通らなかったことでレトロな町並みが残された「小諸」から、しなの鉄道に乗って「軽井沢」を目指します。
ホームで待っていると、遠くから近づいてくる オレンジと緑のツートンカラー の車体。いかにも昔の電車な趣です。
東海道本線発祥のこのカラーリングは、沿線のみかんや茶葉をイメージしているとのこと。しかし、実際はかぼちゃ電車と呼ばれて親しまれていました。



小諸駅で多くの乗客が下車し、車内は一気にガラガラになります。ここから軽井沢までは、しなの鉄道でも末端となる区間。峠に向けて徐々に高度を上げていきます。
車窓からは浅間山が姿を現しました。午後の気だるい空気の中、車内の薄暗さもあって、ついウトウトしてしまいます。



終点の軽井沢に到着しました。
多くの観光客で賑わう観光リゾート地。そこに突如に現れた、かつて首都圏を走った古い電車に、懐かしさを覚えた人も少なくないでしょう。
大正時代からの避暑地としての歴史を感じさせる、重厚感溢れる駅舎を後にして、この日の旅を終えました。
ラストラン迫る ‐しなの鉄道115系‐ とは

しなの鉄道を走る古い電車こと115系は、まさに今新型車両への置き換えが進行中。風前の灯です。
そもそも115系(113系)は、国鉄の近郊型電車として誕生しました。現在で言う、上野東京ラインや湘南新宿ライン、総武横須賀快速線などで活躍した電車です。


首都圏の主要路線から引退した後も、東日本エリアでは房総半島や北関東、甲信越地方などで長らく活躍を続けていました。まさに「ちょっと田舎に行けば、いつでも見られる電車」だったのです。かく言う私も、青春18切符を片手に何度も鉄道旅行へ出掛けたものです。
無くなるのは名残惜しいですが、既に製造からは40年以上が経過。もう十分に役割を果たしたのです。
ここでちょっと本の紹介。
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初代長野色乗車レポ 妙高高原▶長野
ところかわって妙高高原駅。長野県の北の端から、旅を再開します。



正直あまり馴染みがない、白地に緑のカラーリング。初代長野色と呼ばれるもので、信州の山々をイメージしているそうです。
初代長野色があれば新長野色もあります。長野オリンピックの頃に登場した新長野色は、現在は中央東線の211系が引き継いでいます。




窓を全開に開けて、大自然の風と景色を満喫します。山岳路線の趣の強い北しなの線は、上田・小諸方面と比べて利用が少なく、車内もガラガラでした。
徐々に景色が開けてくると、いよいよ長野盆地に入ります。さすがに乗客も増えてきて、次は終点長野です。



ホームに降り立つと、駅そばのいい香りが漂ってきました。サクッとはらごしらえを済ませ、次の目的地へ向かったのでした。
乗車日 2023年12月 2022年5月
アクセス
軽井沢-篠ノ井と長野-妙高高原を結ぶ「しなの鉄道」。公式サイトはこちらから。

