長崎のレトロ路面電車|310号 みなと

長崎のまちなかを走る、クラシカルなトラム。

青いレトロな路面電車の 310号「みなと」に乗ってきました。

路面電車の観光列車

長崎市内を走る「長崎電気軌道」。

市内を縦横無尽に張り巡らされた路線網は、観光や市民の足として利用されています。近年は低床車両も導入されている一方で、1950年代に製造された古い車両も多く残ります。

その古い電車を活用して造られたのが 310号「みなと」です。

観光客の利用を意識したお洒落でノスタルジックな車両ですが、普段は普通の電車として走っています。一般の車両に混じって、たった1両だけ存在する激レア車両です。

長崎電気軌道の中心市街地
ホーム > 街を旅する建築と乗り物 > 都市軌道長崎県長崎市は、すり鉢状の斜面地に市街地が形成されている都市です。江戸時代の鎖国期を通じて、国内唯一の海外貿易窓口として栄えた歴史を持ち、そのため異国文化の影響を強く受けた国際色豊かな都市景観...

昭和29年製造

長崎電気軌道 300形は、昭和28年から29年にかけて全10両が製造されました。その最後に製造された「310号」が、後に「みなと」となります。

長崎西洋館のトンネルで、307号とそれ違う

70年も前に製造された古い電車ですが、今も10両全てが現役で活躍しています。路面電車の長寿命っぷりには驚かされますね。

どうすれば乗れる?

310号「みなと」の通常の営業車両として運行されており、誰でも自由に乗ることができます。ただし、運行時刻は事前に公表されていません。

【長崎電気軌道運行情報】
【長崎電気軌道運行情報】スマホで運行状況が確認できます。

そこで便利なのが【長崎電気軌道運行情報】。どの車両がどこを走っているかわかります。

タイミングを合わせて【310】と表示された電車に乗れば、長崎の楽しい観光路面電車の旅ができるのです。

現代の「武蔵野」は、川越らへんにある––––ふるさとは国道16号
この記事は、郊外で生まれ育った平成世代の綴る「私と武蔵野」のエッセイです。郊外へと押し出される武蔵野「武蔵野」という言葉を聞いて、皆様はどこを思い浮かべるでしょうか。明治期に国木田独歩が名著『武蔵野』で描いたのは、 渋谷 でした。巨大ターミ...
北九州市のデパート屋上|小倉井筒屋
福岡県北九州市小倉区にある、老舗百貨店の屋上広場。開放感溢れる空間から、迫力ある都市景観を一望することができました。小倉井筒屋山陽新幹線「小倉駅」からおよそ800mほど離れた、紫川の畔にある巨大なデパート。北九州市の地場資本百貨店である「小...
前橋市のアーケード商店街|中央通り オリオン通り
群馬県前橋市の中心市街地に広がる商店街。複数のアーケード街を擁する町並みは、どこか西日本の都市的な趣がありました。中央通り商店街(ROSE AVENUE)前橋市の中心的な商店街である「中央通り商店街(ROSE AVENUE)」は、国道50号...
日本橋三越本店|デパートの屋上
ルネサンス様式の荘厳な商業建築の屋上を訪れると、まるで公園のような居心地の良い空間が広がっていました。ここは日本橋にある、三越百貨店の本店です。日本初の百貨店1932年(昭和7年)に延伸開業した地下鉄銀座線 三越前駅。地下鉄銀座線に「三越前...
スズラン百貨店 前橋店|中心街のデパート
前橋市内で唯一のデパートとなった「スズラン百貨店」。近い将来、建て替えによってその姿を消すことになる、現在の店舗を訪ねました。スズラン百貨店 前橋店スズラン百貨店は、群馬県の前橋市と高崎市に店を構えている地場資本の百貨店です。1952年(昭...

ここでちょっと本の紹介。
表紙をクリックすると、楽天市場に移ります。

気になる1冊は見つかりましたか?
selected by レイワレトロ書店

赤迫ゆき 乗車レポ

旅の隙間時間に路面電車に乗ろうとしたら、運良く「みなと」が現れました。せっかくなので、終点の赤迫まで乗ってみることに。

水戸岡デザイン

「みなと」のデザインを手掛けたのは、全国各地で観光列車の制作に携わる水戸岡鋭治氏です。路面電車としては、他に富山地鉄のレトロ電車も手掛けています。

お馴染みの水戸岡デザイン

車内に古くて暗い雰囲気はなく、明るく楽しげな雰囲気に仕上げられていました。木材をふんだんに使用した水戸岡ワールドが繰り広げられている一方で、随所に長崎らしさを感じることもできるデザインです。

310号「みなと」の役割を考える

いかにも観光客が喜びそうな電車ではありますが、車内に日常的な利用者しかいませんでした。

素敵な内装には目もくれず、普通の路面電車と同じように使われているのは、なんだかもったいない気もします。

もしかすると、「乗ることを目的とした観光列車」というよりも「長崎にはこんなレトロな路面電車が走っているんだぞ」と知らせることの方が目的なのかもしれません。長崎電気軌道や長崎市の、走る広告塔ですね。

市内北部の住吉・赤迫へ

住吉エリアは長崎市の副都心  ※他の車両乗車時に撮影

電車は昭和町通、住吉に停車します。アーケードの商店街も現れて、一気に都会的な街並みになります。観光客にはあんまり馴染みのないエリアですが、市内北部の中核を担っています。

赤迫電停周辺は、多くのマンションが立ち並ぶベッドタウン

終点が近づくにつれて乗客が減り、とうとう最後の1駅区間で、乗客は自分1人だけになってしまいました。次は終点の赤迫です。


長崎の街に溶け込むように走る、青い路面電車。

猫のように気まぐれに現れて、ちょっとだけ特別な気分にさせてくれます。

その景色は鉄道会社のみならず、長崎の街全体のブランドイメージにも大きく貢献していることでしょう。

訪問日 2021年3月9日

アクセス

交通:長崎駅(西九州新幹線・長崎本線) 長崎空港(大村市)
人口:38.3万人(2025年)
HP:長崎電気軌道
   長崎市公式観光サイト
宿泊:市内の宿泊施設 一覧は こちら から。
   ※楽天トラベルへ移動します。

ふるさと納税
バナーをクリックすると楽天市場に移動します。長崎県長崎市の返礼品を、少し覗いてみませんか?

長崎電気軌道の中心市街地

浜町アーケードと観光通り|長崎の商店街
長崎の中心市街地である浜町には、2つのアーケード商店街があります。路面電車でアクセスできる、地元民と観光客で賑わう通り。十字にクロスする2つのアーケード街は「浜んまち商店街」という愛称でも親しまれています。ベルナード観光通り「観光通」電停に...
長崎電気軌道の終点|崇福寺
ビルやアーケードの街並みは突如終わりを告げて、やってきたのは1面1線の小さな駅。ホームの下には川が流れる、のんびりとした路面電車の終着駅です。強制終了する中心市街「観光通り」から「崇福寺」方面を眺める。四方を山と海に囲まれた長崎市。市内中心...
長崎電気軌道本線・赤迫支線|JRと並走する郊外区間
長崎市内を走る路面電車「長崎電気軌道」。市内中心部の路線網から1本だけ、JR線と並んで郊外へ伸びる路線があります。その末端には、都会的な大通りと全蓋式アーケード商店街が交差する長崎市の副都心や、マンションが立ち並ぶベッドタウンがありました。
長崎のレトロ路面電車|310号 みなと
長崎のまちなかを走る、クラシカルなトラム。青いレトロな路面電車の 310号「みなと」に乗ってきました。路面電車の観光列車長崎市内を走る「長崎電気軌道」。市内を縦横無尽に張り巡らされた路線網は、観光や市民の足として利用されています。近年は低床...
タイトルとURLをコピーしました