千葉都市モノレール1号線の葭川公園駅からすぐの場所にある「千葉銀座商店街」。市内中心部で中核的な役割を担っている商店街ではありますが、一方で「パルコ」が閉店してからは、賑わいが失われつつあります。
千葉銀座商店街

中心市街地の空洞化が叫ばれる昨今において、千葉市中心部で奮闘を続けているのが「千葉銀座商店街」です。
この商店街は、北側の千葉市中央公園(およびその先の歓楽街・栄町) と南側の千葉県庁 をつなぐ ”縦の軸” として機能しており、沿道には多くの店舗やオフィスが並んでいます。


“銀座” と名がつくことから、かつては相当賑わったことが伺えますが、歩いてみると人通りはまばらです。人口90万人の都市の中心商店街としては、なかなか寂しく感じられます。

商店街の南側には、「きぼーる(Qiball)」という大型施設があります。
2007年にオープンした官民複合施設で、中央区役所や科学館、スーパーマーケットなどが入居しています。もともとは扇屋ジャスコが営業していましたが、1990年代に閉店となり、跡地を再開発して誕生しました。

「きぼーる」を過ぎると、雰囲気ががらっと変わります。
商店街はここで終わりとなり、この先は裁判所や千葉県庁などが並ぶ官公庁街になります。やはり、このエリアが千葉の中枢なのは間違いないみたいです。
千葉都市モノレール1号線

商店街からすぐ西側の通りには、千葉モノレールが通っています。
ほんの100mほどの場所を並行しており、付近には「葭川公園駅」も設置されています。ただし、一見公共交通機関からのアクセスが良さそうに見えますが、乗り換えが必要なためか モノレールに乗って商店街へやってくる人は、ほとんどいない ようでした。
パルコの閉店

商店街の北側には、かつてパルコがありました。
1976年(昭和51年)にオープンした「千葉パルコ」。前身の「田畑百貨店(1963年~)」を含めると、およそ半世紀以上に渡って中心市街地の商業の中核を担ってきましたが、2016年に閉店します。
中心街のデパートは全て無くなり、千葉銀座商店街は大きな打撃を受けます。
奈良屋百貨店(〜1972)▶セントラルプラザ(〜2001)▶タワーマンション(2009〜)
田畑百貨店(〜1976) ▶千葉パルコ(〜2016) ▶タワーマンション(2023〜)
扇屋百貨店(〜1976) ▶扇屋ジャスコ(〜1992) ▶複合施設きぼーる(2007〜)


商業地としての地位が低下した一方で、住宅需要は増えています。
かつて百貨店跡にはタワーマンションが建てられて、商店街の周辺の人口を押し上げています。従来の中心市街地が住宅地へと変化する中で、商店街に求められる役割も変わりつつあるでしょう。
ここでちょっと本の紹介。
表紙をクリックすると、楽天市場に移ります。
気になる1冊は見つかりましたか?
selected by レイワレトロ書店
ターミナル駅への商業集積

従来の中心市街地の商業が衰退した一方で、新たな商業集積地に躍り出たのがJR千葉駅周辺 です。
1993年には「そごう千葉店」を筆頭に、2017年の「ペリエ千葉(駅ビル商業施設)」、2022年の「マインズ千葉(ビックカメラ)」の開業と、年々その存在感を強めているのです。
駅前の繁華街

JR千葉駅の東側には、繫華街の富士見が広がっています。
ターミナル駅からの人の流れを吸収する様子は、横浜駅西口五番街や大宮駅東口を連想させます。房総エリアを後背地に集客を行う、現在の千葉の中心街です。
横浜市との共通点

最後に千葉市と横浜市を比較してみましょう。都市規模では大宮が近いのですが、実は ”街の構造” は横浜市との共通点 が多く挙げられるのです。
ターミナル駅→市内最大の商業集積地
千葉:そごう、ペリエなど
横浜:そごう、高島屋、ルミネ、NEWoManなど
既存の中心街→百貨店の撤退
千葉:千葉銀座商店街
横浜:伊勢佐木町
ターミナル駅から中心街まで→軌道系交通機関あり
千葉都市モノレール1号線
市営地下鉄ブルーライン
”駅” が圧倒的かつ唯一の街の核となっている大宮に対して、横浜と千葉には ”駅” ”街” と2つの核があります。そこで ターミナル駅と中心街を結ぶ軌道系交通機関が必要とされたのです。もっとも、近くを並行する既存路線と競合してしまっている面もありますが。


さらには、駅前商業地が勢力を伸ばしていたり、中心街にタワマンが増えていたり、ターミナル駅が移転した歴史があったり、軍の施設が置かれていたり、港湾都市で工業都市だったりと、様々な共通点があるのです。
訪問日 2025年2月
アクセス
HP:千葉銀座商店街公式サイト
最寄:葭川公園駅(モノレール)、千葉中央駅(京成)



