日本列島がテーマパークブームに沸いた1990年代。
四国では、瀬戸大橋開通による “空前の観光ブーム” が押し寄せ、その真っ只中に “レオマワールド” が開業します。オープンするや否や、瞬く間に四国最大の集客施設へと成長しました。
ところが園内を見渡してみると、どこか違和感を覚えます。


開園から30年以上が経ち、古いと言えば古いものの、そこまで古過ぎるわけではない。けれど、今のレジャー施設とは何かが違う。
まるで1990年代の日本のレジャー施設の空気感をそのまま現在に伝えているかのような、バブル期の地方テーマパークの現在に迫ります。
ショッピングエリアとレオマの歴史

<ウェルカムプラザ>
全蓋式アーケードに覆われた洋風の街並み。両側に「食事処」や「お土産屋」が並ぶ、ショッピングエリアです。縦の通りと横の通りは中央で交差しており、パークの結節点となっています。


完全に、某テーマパークのワールドバザールですね。
ヒストリーミュージアム
ここウェルカムプラザの2階には「Reomaヒストリーミュージアム」があります。まずは、初代レオマワールドからNEWレオマワールドに至るまでの歴史を振り返ってみましょう。

1991年に華々しく開園した「レオマワールド」は、わずか9年で閉園します。2004年にリニューアルオープンを果たしますが、その際に4つのエリアに分かれました。
その1つが、入場無料の観光施設「四国お宝村」です。

グルメやショッピングに特化した観光施設となり、運営は地元小売企業が手掛けました。よく娯楽施設の周りには食事処やお土産物屋が隣接していることが多いですが、きっとそんな感じだったのでしょう。
アトラクションとテーマパーク
<マジカルストリート>
通りを歩いていると、ちょうどパレードがやってきました。ここは「マジカルストリート」。非日常な街並みと本格的なエンターテインメントが楽しめます。

テーマに合わせて演出された空間は、これぞテーマパークと思わせるものです。この先には、ストーリーや設定に基づかれたライド型アトラクションが、あなたを待っています。
テーマパークとは、文化や国、時代、キャラクターなど特定のテーマに合わせて全体を演出する大規模な観光施設のこと。JTB総合研究所 観光用語集

スペースシップ2056
宇宙空間を猛スピードで駆け抜ける、屋内型のジェットコースター。暗闇の中を、急旋回、急降下、急上昇します。はい、完全にスペースマウンテンです。



宇宙基地のような空間の中を進み、いよいよ乗車!ジェットコースター自体はそれほど怖くはなく、本家スペースマウンテンと同様に、小さな子どもも乗れるようになっていました。
乗車レポはこちらから。
レインボーバンディット
「ピーターパンの空の旅」や「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」のように、まるで空を飛んでいるかのように動く、屋内型ライドです。



盗まれた虹を取り戻しに行く、というストーリーのもとで不思議な国を巡る冒険旅行。よく創り込まれた世界観と演出には目を見張るものがあります。香川にも、夢と魔法の王国があったんですね。
乗車レポはこちらから。
ここでちょっと本の紹介。
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パスポートのいらない海外旅行
<オリエンタルトリップ>
昔は、海外旅行なんて夢のまた夢。90年代には、日本にいながら海外気分を味わうべく「海外の街並みを模したテーマパーク」が大量に造られました。



香川の地に広がる、エキゾチックなイスラムの世界。はるか彼方には東南アジアの遺跡群。「いったい自分はどこにいるのか?」と思わせる壮大なランドスケープです。
ちなみに、分割時代には「レオマアニマルパーク」として営業してましたが、現在は動物はいません。
詳しいレポはこちらから。
<ホテルレオマの森>

現在は大江戸温泉グループになっている「ホテルレオマの森」。天然温泉も備えた、ファミリー向けの大規模ホテルです。
暖かな灯りに吸い寄せられそうになりますが、もう少し園内探索を続けましょう。
華やかで懐かしい遊園地
<バードランド>
<アドベンチャーエリア>
観覧車やメリーゴーランド、空中ブランコやジェットコースターが集まる、楽しさ満載のエリアにやってきました。昔ながらの遊園地、華やかな祝祭空間です。





かつてパークが4つに分割されていた頃。ここ遊園地エリアは、「レオマおもちゃ王国」として営業されていました。軽井沢おもちゃ王国や東条湖おもちゃ王国などの系列店だったのです。
ところが、2010年に2度目のリニューアルオープンを迎えます。大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツの傘下になり、バラバラだった園内は再び1つにまとまりました。


夕暮れに降った雨はすっかり止んで、あちこちに水たまりができてました。幻想的な夜の遊園地は、より一層輝いて見えたのでした。
ふるさと納税の紹介
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琴平町:歌舞伎チケット、讃岐うどん、骨付き肉
坂出市:金時みかん、だし醤油、ライオンの衛生用品
高松市:オリーブ豚、盆栽、寝具、うどん
なぜNEWレオマワールドは復活したのか
入園者数が低迷したとはいえ、NEWレオマワールドは四国最大級の集客施設。それが閉園となれば、地元経済に深刻な影響を与えます。だからこそ、地元企業の助けを借りながらもここまでやってきました。

テーマパークに必須なのは、立地か熱意か
大規模な集客を必要とするレジャー施設では、周辺人口の多さとアクセスの良さが重視されます。数々の地方テーマパークが閉園に追い込まれたのは、この条件を蔑ろにしたからです。
この土地を活用したい、この地域に産業を創りたい。そういった作り手の都合ばかりが優先されてしまっては駄目なのです。

閉園時間ギリギリまで遊び尽くして外に出ると、まだ微かに明るい空の下に夜景が広がっていました。明るい時間帯には、のどかな讃岐平野の風景と、遠くには瀬戸内の島々を一望できます。
もしかしたら、ここの作り手は 「遠くから来る人々に、香川の美しい景色を見せたかった」 あるいは 「四国の人々に、本物のエンターテインメントを見せたかった」 のかも知れません。マーケティングや採算性を度外視して、創りたいものを創って、見せたいものを見せる。今じゃなかなかできないことです。

レジャーは大西に任せろ
その頭文字から「レオマ」と名付けられたそうです。大西さん(初代社長)がどんな人だったのか、なんとなく想像がつきますね。

熱意と勢いで造ってしまった巨大観光施設。これが 今どきの観光施設 との一番の違いなのかもしれません。
NEWレオマワールドの現在には、今よりもちょっと元気だった日本の姿がありました。
訪問日 2024年6月
アクセス・宿泊
交通:岡田駅(ことでん)から無料シャトルバス
運営:株式会社レオマユニティー(大江戸温泉物語系列)
HP:公式サイト


宿泊:大江戸温泉物語ホテルレオマの森(楽天トラベル)
1991年に開業したファミリー向けのリゾートホテル。
豪華なバイキングや温泉露天風呂、カラオケや卓球も備える。


