現役最古の新幹線 500系|1997年デビュー

近未来的な独特のフォルム。最高速度300km/hの高速走行を可能にした性能。今なお衰えない、絶大な人気。

それでいて “現役最古” の新幹線車両である、500系。

モーター音を響かせながら、圧倒的な存在感と古めかしさと重厚感とともに今、ホームに入ってきました。

500系の魅力 〈ネオシンカンセン〉

500系は、速くてかっこいい、新幹線です。

誰もがわかるシンプルな理由。だからこそ、「500系のぞみ」はマニア以外の一般人にも広く認知され、子どもたちからも絶大な支持を得たのでした。

鉄道にとって速さは正義、デザインは武器です。

ところが、ホームに500系が入ってきたとき。どっしりとした存在感と、場違いなほどの古めかしさを感じてしまったのでした。デビューから四半世紀が経ち、もはやスタイリッシュさよりも、レトロな魅力の方が増しつつあるのです。

昔横浜駅で、九州からのブルートレインに遭遇したとき。E231系やE217系などが軽快に走り回る中で、轟音と熱気を纏った電気機関車と青で塗り固められた客車に、強い異物感を得たのでした。置き換えサイクルの早い新幹線にとって、もはや500系は、ブルートレインや国鉄型車両と同じくらいの存在なのです。

山陽新幹線の旅〈モダニズム〉

当初は「のぞみ」として、東海道山陽新幹線の花形として活躍していた500系。現在は山陽新幹線の各駅に停まる「こだま」として運行されており、既にこだま時代のほうが長くなります。

それでは、博多から岡山へ向けて、山陽新幹線の各駅を巡る旅に出かけましょう。

大阪、岡山、広島、福岡などの西日本の主要都市を結ぶ山陽新幹線。東京からやってきたのぞみや、九州を目指すみずほ・さくらなどの速達列車が大量に走り抜け、主要駅では大変なにぎわいを見せています。

一方で、こだまに乗ると違った側面が見られます。

新関門トンネルをくぐって、まずは新下関駅に到着。本州最西端の新幹線駅となっており、広い駅構内は”昔ながらのターミナル駅”を連想させます。

続いて徳山駅では、工業地帯としての瀬戸内海が眺められます。

コンコースを降りると、ステンレス製の0系モニュメントが展示されていました。

近くにある下松市は、”ものづくりの街”。鉄道車両や半導体の製造拠点の1つになっています。ノスタルジックなイメージの瀬戸内海ですが、国内有数の工業集積地であることを実感しました。

新岩国駅では、500系と500系が並ぶ光景が。全盛期ですら9編成しか存在しておらず、現在さらに減りつつある500系。今後はより貴重な風景となるでしょう。

その後も、三原駅、福山駅で城を眺めたり、東広島駅で畑の広がる牧歌的な風景を眺めたりして、のぞみではできない旅を楽しみました。

のぞみ停車駅では、駅構内のリニューアルや店舗の新設が行われている山陽新幹線。しかし、こだましか止まらないような小さい駅では、1975年開業当初のままの雰囲気が色濃く残ります。新幹線も、新しいようでいて実は古いのです。

元グリーン車の6号車指定席で、快適に移動することができた。
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残された時間〈スペースシップ〉

ナイトタイムは、レトロフューチャーな雰囲気が強まります。

薄暗い夜の駅にあらわれた宇宙船。中は少し狭く、高速走行のため丸い構造をしており、先端に行くにつれて細くなっています。窓は大きく、一瞬で街明かりが過ぎていきました。

ディズニーランドのトゥモローランドのような、ちょっと古めかしさを感じる、宇宙的で未来的な空間です。


いよいよ終焉の時が近づく500系。2026年までに2編成まで減らされ、それも間もなく置き換えられます。スピード感溢れるかっこよさだけでなく、レトロな魅力も兼ね備えてしまった500系。もしかしたら、今が全盛期なのかもしれません。

乗車日 2022年3月5日 etc…

アクセス

「500系」は、西日本旅客鉄道株式会社所有の新幹線。
公式サイト(JRおでかけネット 500系)はこちらから。

列車旅
この記事を書いた人
Shizu

1997年生まれ。
旅行代理店に勤務する傍ら、
ブログ運営と国内旅行に力を注ぐ。

若者の視点から ”レトロ” を追求しており、各地を巡り紹介する。
ブログは中学生の頃から書き続けているが、文章力はなかなか上がらない。
埼玉で生まれ育ち、大学時代を群馬で過ごして、現在は東京に住む。

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