房総半島を走る「小湊鉄道(五井〜上総中野)」では、ボックス席とロングシートの2種類の車両があります。
キハ200:ロングシート 11両在籍
普通列車として運転
キハ40 :ボックス席 5両在籍
普通列車及び臨時の観光急行として運転



国鉄時代に製造されたキハ40系は、長らくJR東日本の東北エリアで活躍していました。2021年に小湊鉄道にやってきました。
それまで小湊鉄道ではオールロングシートの車両しかありませんでしたが、ボックス席での列車旅も楽しめるようになったのです。
小湊鐵道
千葉県の五井駅から上総中野駅までを結ぶ小湊鐵道。
房総半島の内陸部を走るのどかなローカル線を求めて、週末には多くの人々が訪れます。首都圏からのアクセスが良く、日帰りの鉄道旅にぴったりな路線なのです。


そんな小湊鐵道の主力車両がキハ200形。製造は、なんと昭和30年代!当時国鉄が製造したキハ200系(キハ40のひと世代前の車両)に準ずる車両です。
古老ばかりの小湊鐵道にとって、もはや昭和50年代製造のキハ40系は新型車両と言っても、過言でないのです。
小湊鐵道 乗車レポ
そんな小湊鐵道にて、キハ40を追ったドキュメンタリーをお届けします。
こみなと待合室
JR内房線の五井駅に降り立つと、駅前には小湊鐵道の高速バスが複数台停まっていました。鉄道会社ではありますが、実際の主力はバス事業です。
お目当てのキハ40は運用が決まってないので1、駅前のカフェでしばらく待つことに。


訪れたのは、小湊鐵道が運営するこみなと待合室。ここなら、どの車両が動いてるのか確認できます。
駅や車両基地を眺めながら、コーヒー片手に過ごす優雅な時間。店内では鉄道グッズの展示・販売も行われていて、なかなか鉄分の濃い空間です。ただし、どちらかというとバス待合室としての利用が多そうですが。
里見駅
一向にキハ40が動かないため、予定を変更して 小湊鐵道 駅巡り をすることに。


まずやってきたのが里見駅。ここでは数分間の停車時間があり、ホームで食べ物が販売されてました。普通列車なのに、まるで観光列車みたいですね。
営業日等はこちら(公式X)から。
月崎駅



お次は月崎駅で途中下車。
駅前には “森のラジオ” という謎空間があり、少し歩いたところには “浦白河のどんどん” という川のトンネルがありました。房総半島も、まだまだ知られていない不思議スポットがあるんですね。
養老渓谷駅
さらに進んで養老渓谷駅に到着しました。
ほとんどの乗客がバスに乗り換えて養老渓谷へと向かっていき、沿線最大の観光地の実力を思い知らされます。


渓谷へ行くのもいいですが、レトロな駅前食堂に惹き寄せられてしまいました。雰囲気の良い店内で遅めの昼食をいただく、行楽地の休日の午後です。
それにしても、今日はこのままキハ40には巡り会えないのでしょうか。諦めモードのまま駅に戻りると…
キハ40 乗車レポ

なんと、来ました。
行き先は終点の上総中野駅、房総半島部の最奥部へ向けて出発です。
上総中野駅
養老渓谷駅からの最後の1駅区間は、長いトンネルで峠を超えて、ゆっくりと進みます。


到着した上総中野駅には、小湊鐵道といすみ鉄道の2路線が乗り入れています。交通の要衝というよりは 末端と末端の終着地 な趣きです。
しばらく停車時間がありましたが、ほとんどの乗客が列車の写真を撮ってました。
ボックス席の帰路
折り返しの五井行きの列車では、もちろんボックス席に乗車します!



出発時点では鉄道ファンしか乗っていませんでしたが、次の養老渓谷からは帰りの観光客が多く乗り込んできました。それでも、ボックス席はまだまだ余裕です。

気だるい午後の時間。
行楽地帰りの列車の中は、静寂とエンジン音に包まれます。房総半島の真ん中から五井駅までは約1時間。観光客も鉄道ファンも、みんなまとめて力強く運びます。

五井駅まで戻ってきた列車は、折り返し上総牛久行きになりました。車内は沿線への帰宅客で、再び活気に包まれます。
懐かしきボックス席の国鉄車両は、小湊鉄道の今後を支える 現役のベテランランナーでした。
訪問日 2023年3月5日
アクセス・運行日
アクセス:五井駅(JR内房線・高速バス)
普通列車:キハ40・キハ200の共通運用にて運行されている。
観光急行:運行日についてはこちらからご確認ください。
- 現在は、週末などにキハ40を使用した「観光急行」が運行されています ↩︎
