新潟県新潟市万代には、かつて高さ100mの回転昇降式展望タワーが存在しました。
現在は塔は解体されており、跡地にはモニュメントが置かれています。
屋上広場のモニュメント
万代シティバスセンターの2階。広々とした屋上広場の端っこに、目を引く円筒形があります。
長年にわたり新潟市のシンボルとして親しまれてきた「レインボータワー」の記念モニュメントです。


2層式の展望室(キャビン)を模した、高さ6.5mのモニュメント内部に入ると、竣工当初の華やかな姿から休止状態となった晩年に至るまで、ぎっしりと写真が飾られていました。
この記念碑がお披露目されたのは、タワー解体から3年が経った2021年11月。当時と全く同じ場所から、往年の様子を今に伝えています。

レインボータワーは高さ100mを誇り、完成当時は新潟市内はもちろん、日本海側でも随一の高層建築でした。
しかし、1994年にNEXT21(125m)、2003年には朱鷺メッセ(140m)が完成し、レインボータワーよりも高い位置に展望施設が設けられることになります。
新潟日報メディアシップ 展望フロア

レインボータワーから眺められた景色に、最も近いパノラマを楽しめるのが新潟日報メディアシップの20階にある「そらの広場 展望フロア」です。
万代シテイのすぐ隣に建っており、入場は無料です。

地上約100mの大パノラマからは、広大な越後平野と日本海、信濃川の流れる新潟市街地を一望することができます。
かつてのレインボタワーからも、同じような景色を楽しむことができたのでしょう。
表紙から 楽天市場 に移ります。
画像から 楽天ふるさと納税 へ移ります。
万代シティ建設と展望塔の誕生
1973年(昭和48年)に、新潟交通のバスセンターと商業施設が一体となった複合施設「万代シティ」が開業します。そのランドマークとして建てられたのが「レインボータワー」でした。
客室がゆっくりと回転しながら上昇する回転昇降式展望塔は、昭和後期の高度経済成長期から観光地や遊園地を中心に全国で数多く建設されました。
近年は老朽化により急速に姿を減らしつつあり、新潟県内では弥彦山頂にある「弥彦パノラマタワー」が現存しています。
東日本大震災による営業休止

40年近くにわたり新潟の街を見守り続けてきたタワーでしたが、2011年に大きな転機が訪れます。3月11日の東日本大震災です。
幸いにも塔本帯や構造への損傷は免れたものの、地震発生時の安全確保や、耐震改修に多額の費用がかかることから、運行再開されることなく営業を終了します。

その後も塔本体はそのまま保存されて、しばらくは街のシンボルとして在り続けました。しかし、2018年に万代シティ全体の耐震改修に伴い、ついに解体が決定。同年には撤去作業が始まり、半世紀近い歴史に幕を下ろしました。
現在でもシンボル

姿を消してから年月が流れた今もなお、レインボータワーは新潟の人々の心の中に深く刻まれています。
万代シテイの至るところで見られる七色のカラーリングや、公式キャラクター「ばんにゃい」、お土産物のデザインなど、姿を変えた七色の虹は、今もなお地域のアイデンティティとしてそこにあるのです。
訪問日 2026年8月
アクセス
HP:万代シティ|公式サイト
交通:JR新潟駅万代口より徒歩10分
運営:新潟交通株式会社

