岐阜県中津川市にある「恵那峡ワンダーランド」。
寂れた遊園地の中を歩いていくと、ロープウェイの廃線跡がありました。
恵那峡ワンダーランド

1970年にオープンした “恵那峡ランド”。
最盛期には年間入園者数50万人を記録したものの、それから徐々に客数は減少。ついには閉園となりますが、2002年に “恵那峡ワンダーランド” として再び営業を開始しました。
そんな “恵那峡ワンダーランド” に、かつてロープウェイがあったのをご存知でしょうか?

湖上の索道を追う
私は知りませんでした(笑)。
観覧車からの景色を眺めていると、湖上に伸びるロープのようなものを発見。

2本のロープが、遊園地内の建物と対岸を結んでいます。
「もしや、かつてこの場所にロープウェイがあったのでは?」空の上での思わぬ発見に興奮しつつ、急いでその建物へと向かうと



なんと、本当にロープウェイがありました。
ロープにぶら下がったままのゴンドラと、未だにニューゴンドラの誕生をアピールし続けている看板。廃線跡というよりは、まるで、ある日突然止まってそのまま放置されているかのようでした。
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休止線か廃線か
このロープウェイの正体は “恵那峡ロープウェイ” です。

1968年に開業し、湖を渡る移動手段として、ダイナミックな渓谷の景色が楽しめる遊覧施設として人気を博しました。
ところが、入園者数の減少により2000年に恵那峡ランドが閉鎖。それに伴いロープウェイも運転を停止します。


その後、遊園地は復活しましたが、ロープウェイが復活することはありませんでした。ただし、設備は今もこうして残されているのです。

正式な扱いは廃止ではなく “休止” になります。もっとも国土交通省の鉄道要覧からは消されており、復活の見込みもないことから、実質的な廃線だと言えるでしょう。
旧恵那峡駅舎

駅だと思われる建物は、現在は遊園地の休憩場所となっています。椅子と机が並び、奥にはマッサージチェアや漫画が用意された館内。昼食スペースとしてはもちろん、保護者の寛ぎスペースとしても機能しているようです。
かつてロープウェイの待合スペースとして使われていたのか、広々とした印象でした。

反対側にはゲームコーナーがありました。土地を持て余しているかのような館内ですが、かつては駅直結の建物。昔は、違う光景が見られたのでしょう。
夢の遊園地、未来の乗り物
あらゆる娯楽が集まった遊園地と、空中散歩ができる未来の乗り物。
夢と希望が詰まった、楽しい行楽地の風景です。しかし、時代は移り変わります。

バブル崩壊後、消費者のニーズに合わせられなかった遊園地は次々に閉鎖。ロープウェイも例外ではなく、山麓と山頂を結ぶロープウェイが今も活躍する一方で、湖を渡るだけのロープウェイはほとんど廃止されてしまいました。橋を渡れば済みますからね。

しかし、そこにあったガラス張りの球型のゴンドラは、紛れもなく、夢の場所の未来の乗り物の姿でした。
訪問日 2022年8月
アクセス・宿泊
交通:JR中央線恵那駅より無料シャトルバス(要予約)。
運営:株式会社岡本製作所
HP:公式サイト
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