横浜駅の東口にある「そごう横浜店」の屋上には、バブルの熱気と芸術の勢いを感じる「太陽の広場」があります。
屋上データ
| 評価 | ポイント |
|---|---|
| 規模 ★★★ | 探検できるくらいの広さがある |
| 滞在 ★ | 座れる場所がある |
| 遊戯 ★ | 子供が遊べるちょっとした広場がある |
| 眺望 ★★★ | 横浜らしい景色が見られる |
※評価に関する詳細はこちら
現在の屋上 ▶ 従来的な屋上空間。誰でも立ち入り可能
屋上遊園地 ▶ 営業終了
そごう横浜店

横浜駅に近づくと、電車の窓から “SOGO” の巨大な赤い文字が見えてきました。
東口に出ると、首都高の向こうにまるで要塞のような建物がそびえ立ちます。画角に収めようにも収まりきらず、川の対岸からようやくその全貌を眺めることができました。

1985年(昭和60年)に “横浜が生んだ、世界最大級の百貨店” というキャッチフレーズを掲げてオープンした「そごう横浜店」。開業当初は東洋一の売場面積を誇り、現在もそごうブランドの中でトップの売上高を誇っています。


そごうが立地している横浜駅東口は、かつては何もない裏口的な存在でした。1970年代から80年代にかけての大規模な再開発によって「新都市ビル(そごう・新都市ホール)」と「スカイビル(オフィス・スパ等)」が誕生。新たな中心地として一気に躍り出ることになります
「横浜ベイクォーター」や新高島エリアともペデストリアンデッキで結ばれており、横浜駅とは地下街「ポルタ」で繋がる便利な立地です。
バブル建築の屋上階

館内に一歩足を踏み入れると、そこにはバブル建築らしい華やかで贅沢な空間が広がっていました。横4列に並ぶエスカレーターは大量の買い物客たちをスムーズに上層階へと運んでいきます。
9階/市民フロアまで上がると、11階/RF階までつづく吹き抜けが現れました。

一般的なデパートの屋上といえば、階段とエレベーターしかないことが多いですが、ここはエスカレーターでもアクセスできます。千葉そごうも似たような構造ですが、あちらは現在は閉鎖されています。

屋上「太陽の広場」

地上11階の屋外へと出ると、車窓から見上げた “そごう” の巨大看板が、目の前に現れました。
現在、首都圏には3つのそごうがありますが、常時屋上を開放しているのはここ横浜店だけ。爽やかな海風のそよぐ、広大なデパート屋上空間を散策してみましょう。

西側の一角には、日本のデパート屋上に欠かせない “神社” があります。商売繁盛を祈る「伏見稲荷神社」と、その向かいにはそごう創業者「十合伊兵衛」の銅像が、ひっそりと佇みます。

一方の東端では、夕方のオープンに向けて「ビアガーデン」の準備が慌ただしく進められていました。
一般的なデパートであれば屋上の大部分がビアガーデンに占拠されてしまうものですが、ここは敷地があまりにも広大であるため、ビアガーデンエリアですら東側の一角に過ぎません。

日中に一息つくなら、こちらの「プチレストラン」が便利でしょう。ただし内部にはドリンクとセブンティーンアイスの自動販売機があるのみ。食べ物が欲しい時は、デパ地下に行くのが良さそうです。
岡本太郎「太陽」



屋上の中央で圧倒的な存在感を放つ、シンボリックな空間とエネルギッシュなモニュメント———芸術家・岡本太郎が制作した「太陽」です。
モニュメントを取り囲むように噴水が配されており、水と炎(太陽)による象徴的な空間を創り出しています。それにしても、バブル期らしい豪華な造りもさることながら、それを維持し続けている企業努力にも敬意を評したいです。

建設当時は “横浜市の新たなランドマーク” を目指していた「太陽」ですが、既に市内にはマリンタワーやランドマークタワー、ベイブリッジに大観覧車など、主役級のランドマークが飽和状態。当初の目論見からは外れてひっそりと、しかし堂々と佇んでいます。
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芝生広場と子供の遊び場

1985年の開業当初は「屋上遊園地」がありましたが、現在は乗り物やゲームコーナーはすべて撤去されています。しかし、子供たちが安心して楽しめる屋上広場としての機能は、現在も健在です。
北側には、広々とした人工芝エリアがあり、地べたに座ってくつろいだり、元気に駆け回ったり、まるで公園のように過ごすことができます。遮るもののない青空と、屋上ならではの開放感。穏やかで優しい、5月の日曜日の午後です。

「子供の広場」では、小さな山を登ったりトンネルをくぐったりできる遊具エリアになっています。多くの子供たちと保護者で賑わっていますが、そこにカメラを抱えた成人男性が1人で近づくのはちょっと…。
かつての屋上遊園地のDNAが色濃く残る、子供が主役の空間。その雰囲気を、遠くから感じ取りました。
横浜駅周辺の屋上庭園

西端に来ると、横浜駅周辺のパノラマが一望できます。東口の「ルミネ」と西口の「ニュウマン」、その先には「高島屋」が並んでいました。
こうして屋上から他の屋上を眺めてみると、どこも緑豊かな屋上庭園を構えていることに気づかされます。横浜駅周辺は、ショッピングの充実ぶりはもちろんのこと、屋上空間の充実度もかなり高いようです。
訪問日 2026年5月
アクセス
HP:公式サイト
交通:横浜駅東口からすぐ
運営:株式会社そごう・西武

