「高田世界館」は、1911年から営業を続けている日本最古の映画館の1つ。入場料500円を払えば、映画を観なくても館内を見学することができます(上映時を除く)。


ロマン溢れる劇場と、ひっそりと鎮座する大型映写機。
昔ながらの街なかの映画館で、映画黄金期と大衆娯楽に思いを馳せました。
雁木の街の映画館
映画館には、年に1〜2回ほど行きます。イオンなどの大型商業施設の中にあり、スクリーンがいくつもあって、エントランスではポップコーンが売られている。そんなに頻繁には行かないけれど、だからこそ感じられる非日常。
ところが、昔の映画館は、現在主流のシネマコンプレックスとは大きく異なりました。

まず、街なかにあります。昔ながらの雁木が連なる商店街の一角に、高田世界館はあります。
入口でチケットを購入して、狭いロビーへと進みます。


スクリーンは、この重たい扉の向こう側。
中に入れば1日中映画が見られた、なんて初めて聞いた時はびっくりしました。
映画のなかの映画館
昔の映画館への憧れだったり、行ったこともないのに、なぜかしっかりとイメージできたり、懐かしく感じてしまったり…。これはきっと、「“古き良き映画黄金期”をモチーフにした映画」というものを見て、作品のノスタルジーに浸ってきたからでしょう。
「ニュー・シネマ・パラダイス」「今夜ロマンス劇場で」などで描かれた、古き良き映画館の時代。その世界が、今目の前に広がりました。


いやもはや、昭和の映画全盛期よりもさらに昔の、明治の日本や、戦前の海外を感じる空間ですね。
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映写室内へ
普段は絶対に入れない場所が、ここ高田世界館では見学可能です。薄い扉を開けると、純度の高い映画の世界に引きずり込まれました。



映写機といえば、金曜ロードショーのおじさんを思い出します。
そういえば、子どもの頃に見た金曜ロードショーは、今よりも特別な感じがしました。待ちに待った地上波初放送や、レンタルショップでDVDを選ぶ楽しさ。まだまだ若者の私ですが、映画の視聴方法はずいぶんと変化しました。
映画という娯楽は、時代遅れなのでしょうか。それとも第一線の人気コンテンツなのでしょうか。


映画は、今でも普通に存在します。これだけコンテンツが飽和している現代において、しっかりとトレンドの中心にいます。
映画黄金期を昔話として眺めつつ、現在は現在で楽しむことができる。それはつまり、スクリーンの前の120分は、人間にとってなくてはならない120分ということなのかもしれません。
訪問日 2021年5月28日
アクセス
「高田世界館」は、NPO法人 街なか映画館再生委員会が運営する映画館。公式サイトはこちらから。
シネマ
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