小坂町 康楽館|明治の大衆娯楽施設

大衆娯楽

秋田県内陸の山間部に突如現れる、美しく整備されたメインストリートのきれいな街並み。明治時代の建築物が、今もまちなかに残ります。

ここは、かつて東北随一の賑わいを見せた小坂町。

東洋一の鉱山により大きな発展を遂げると、町に電気がやってきて、鉄道がやってきて、そして娯楽がやってきたのでした。

鉄道と鉱山

小坂鉄道

小坂鉄道レールパーク
2014年にオープンした小坂鉄道レールパーク

鉱山の町に鉄道あり。明治42年に開業した小坂鉄道は、貨物・旅客ともに長い間に渡って小坂町を支え続けました。

2009年には廃止されましたが、跡地は「小坂鉄道レールパーク」に生まれ変わります。現在は観光資源として、小坂町を支えます。

小坂鉱山事務所

堂々とした白亜の洋館は、かつての鉱山の事務所。現在は、町の歴史伝える観光施設となっています。

明治時代に北東北の山奥に建てられた、木造3階建ての大建築。当時はかなりの異彩を放ったことでしょう。いかに鉱山という産業の力が凄まじかったのかを感じます

芝居小屋 康楽館

いち早く産業化を成し遂げた小坂町。豊かな地には、やがて文化が花開きます。

康楽館
2002年に国指定重要文化財となった芝居小屋 康楽館

明治43年にオープンした芝居小屋「康楽館」は、鉱山の厚生施設の一環として造られました。まだテレビもラジオも存在しない時代に、人々は “町で唯一の娯楽” に夢中になったのです。

明治時代の小坂町の繁栄を今に伝える、和洋折衷の美しき木造建築。移築・復元をしていない建物としては、日本最古の芝居小屋になります。

現役の劇場として

館内を見学できる “観光資源” である康楽館ですが、一方で、現在も上映が行われている “現役の芝居小屋” でもあります。

実際に演者やお客さんがいるという臨場感を味わいながら、2階の客席や地下の奈落を見学させてもらいました。

康楽館
演目の間を縫って、見学が行われる

康楽館はずっと現役だったわけではなく、1970年にはテレビの普及を理由に興行休止となります。しかし、1986年に県指定有形文化財に指定されると、明治の芝居小屋として復活。観光資源と芝居小屋の二足のわらじを履いて、第二の人生を歩み始め、現在に至ります。

訪問日 2020年10月25日

アクセス

「康楽館」は、小坂まちづくり株式会社が運営する芝居小屋。公式サイトはこちらから。

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この記事を書いた人
Shizu

1997年生まれ。
旅行代理店に勤務する傍ら、
ブログ運営と国内旅行に力を注ぐ。

若者の視点から ”レトロ” を追求しており、各地を巡り紹介する。
ブログは中学生の頃から書き続けているが、文章力はなかなか上がらない。
埼玉で生まれ育ち、大学時代を群馬で過ごして、現在は東京に住む。

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