湖の上を優雅に走る、一隻の白鳥。ここは福島県の「猪苗代湖」です。


風光明媚な会津の湖の風景と、少しノスタルジックを感じる遊覧船に乗ってきました。
はくちょう丸

日本の湖では、白鳥の形をした遊覧船が多く見られます。
風光明媚な水辺の風景をゆく優雅な姿は、全国各地の観光地に刻まれた光景ですが、逆にいえば、湖の観光地はどこも似たりよったりなのです。

ここ猪苗代湖は、毎年冬になると白鳥が飛来します。はるか遠いシベリアの地から4000kmも飛び続けてやってきて、ここで冬を越し、春に再び旅立つのです。

そんな猪苗代湖のシンボル「はくちょう丸」。白鳥は冬にしか見られませんが、船なら1年中いつでも見て、乗って、楽しめます。
猪苗代湖遊覧船

売り場でチケットを購入して、桟橋からいよいよ乗船します。
2フロアの船内は、同じ座席がずらりと並びます。均一かつ大量のサービスが提供される、日本的な行楽地の風景です。出発時間になると2階の窓側席は全て埋まってしまいました。


約60年もの歴史を持つ猪苗代湖遊覧船。もはや猪苗代湖の観光には、なくてはならない存在です。
ところが、コロナ禍の2020年には運営会社が倒産し、「はくちょう丸」「かめ丸」は廃船の危機にさらされます。
当たり前のようにあったものが、当たり前じゃなくなるかも知れない。地元からの支援を受けて、翌2021年に新運営会社が立ち上がり、2022年についに運航が復活しました。
ここでちょっと本の紹介。
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行楽地と遊覧船

全国各地にある、水辺の行楽地と遊覧船。景色を見て、風を感じて…。それだけでも十分楽しいものです。

一方で、はくちょう丸は、その愛らしい見た目とは裏腹に、昭和の時代からずっとその役目を担ってきたベテランでもあります。じっくりと船内を観察してみると、行楽地の明るさや楽しさだけでなく、積み重ねてきた古さや重みも感じられました。
華やかな祝祭空間の中にある、ノスタルジックなB面の魅力です。
この日は天気もよく、湖上からの磐梯山は、それはそれは美しいものでした。30分の船旅を終えたあとに見た「はくちょう丸」は、とても頼もしく見えました。

訪問日 2024年6月
アクセス
HP:公式サイト
交通:会津バス「長浜」バス停

